岡山県は27日、まん延防止措置の対象地域に加わります。まん延防止措置は県内全域に適用され、期間は1月27日から2月20日までです。
岡山県は、26日朝の対策本部会議で対応を話し合いました。
急激な感染者の増加を受け、県は濃厚接触者の検査について重症化リスクがある人に限定することを決めました。
(岡山県/伊原木隆太 知事)
「とにかくこれは苦渋の決断であります。実際の感染者数よりも少なく出る可能性がある。それを頭に入れて数字を読まなければいけない」
飲食店への時短要請については、感染対策に取り組んでいると県が認めた認証店は「酒類を提供し午後9時までの営業」か、「酒類を提供せず午後8時までの営業」のどちらかを選ぶようになります。
非認証店には酒類の提供を認めず、午後8時までの時短営業を要請します。
時短営業の要請に飲食店は
(記者リポート)
「岡山市中心部の居酒屋です。こちらは去年11月に認証を取得していて、店主はお酒を出すか出さないか選択を迫られています」
協力金は酒を提供するかどうかで金額が異なります。岡山市北区平和町の居酒屋「一𠮷」では酒を提供した場合、支給される協力金は提供しない場合と比べて1日あたり約1万5000円減ると試算しているそうです。
(一𠮷/尾坂剛 店主)
「正直、本当に悩んでいる。きょう一日営業しながらいい答えを出したい」
同じく認証店の「壷川」は、まだ27日以降営業するかどうか決めていません。ただ、酒を提供しない場合、卸売り業者への影響が気がかりだと話します。
一方、認証を受けていない店では。
岡山市のワインショップ「スロウカーヴ」は、27日からバーの営業を停止しショップのみ継続することを決めました。
(スロウカーヴ/渡辺隆之さん)
「またかっていう感じと仕方ないかなっていう部分の両方。認証取ってもお休みするところもあると思いますし」
バーでお酒を出さない分、自宅でワインを楽しんでほしいと話しています。
(スロウカーヴ/渡辺隆之さん)
「ワインのご説明だったり、背景だったりを、いつもよりもっとしっかりお話できるのでそちらに力を入れて案内したい」
県立学校・県有施設は
岡山県はこの他、県立学校について時差通学を検討し、感染者が確認された場合は直ちに学級閉鎖することなどを決めました。
県有施設については岡山後楽園のみ休園します。
(街の人は―)
「重症化する人も出てくると思うので仕方ない。緊急事態宣言出してもいいくらいかも」
「仕方ないかなとは思うんですけど毎回同じことを繰り返しているような気がして何かみんなが納得できるような新しい案とかないのかなと思います」
岡山市は保健所を240人体制に
岡山市では26日の対策本部会議で、保健所の人数を約40人増やし、240人体制にすることを決めました。
また、若年層の感染が多いことから、聞き取り調査をインターネットで行うほか、症状が軽い場合は本人に直接、医療機関へ連絡してもらうことを決めました。