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子どもたちがチョコレート作りで世界を知る…カカオ農家の貧困問題解決に取り組む女性がワークショップ 岡山市

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 ガーナのカカオ農家の貧困問題の解決に取り組む女性が、先週、子どもたち向けにチョコレート作りのワークショップを開きました。

 学校や企業など145の団体が出展しリサイクルや脱炭素などの取り組みを紹介する「おかやまSDGsフェア」。チョコレートが食べられるとあって、ワークショップにはたくさんの子どもたちが集まりました。

(マーハチョコレート/田口愛さん)
「私はこうやってチョコを作るときは機械を使うんですけれども、家でやるとしたらゴマすり鉢を用意してもらって、それで半日ぐらいしてもらいます」

 講師を務めたのは、岡山市出身の田口愛さん。「マーハチョコレート」というチョコレートブランドを手掛ける女性です。

(マーハチョコレート/田口愛さん)
「身の回りにあるものはいろんな国から届いていたり、いろんな国の人たちが関わっています。そこの国の人たちってどうしているんだろうとか、どういう国なんだろうとか、ネットとか本とかで見てみて『こういう人たちとつながってたんだな』といったところに思いをはせて、何かしたいなって思ってくれる人が出てきたらうれしい」

 チョコレートの原料になるカカオ豆の約80%を日本はガーナから輸入しています。そして日本では100円前後の価格のチョコレートがたくさん売られています。

 しかし、ガーナのカカオ豆の生産者たちは、毎日ハードな農作業を行っても、経済的には豊かにはなれずにいます。田口さんはそんな状況を変えていくために、カカオ豆をガーナ政府の買い取り価格よりも高く生産者から購入しています。

 さらに、その豆を使ってチョコレートを製造する工場を建設し現地で雇用を増やす取り組みを行っています。

小学生「カカオは木のところに実がついてたんですけど、枝に花が咲くんですか?」
田口さん「こんな感じでついてます。枝から直接。本当に記憶力いいなって思ったんですけど、カカオフルーツって枝からボンって生えてるんですよね」

 ワークショップが始まってから約1時間半。みんなで作ったチョコレートを試食します。

(参加者は―)
「ちょっと苦いところもあるけどおいしいです」
「おいしい感じがあるな」
「カカオの豆をむくのはちょっと大変だったけど、あの機械でチョコを作るのも楽しかったです。カカオについてもいろいろ知れました」「普段食べてるチョコレートが知らないことばっかりでビックリしました」

 これまで当たり前に食べていたチョコレートは原料を誰が作り、どうやってチョコレートになるのか?

 ワークショップは子どもたちにとって世界を考えるきっかけになったようでした。

(マーハチョコレート/田口愛さん)
「最初ガーナでやってますと言った時は、なんだか知らない国だなみたいな顔をしつつ、カカオそのもの食べていると苦いんだとか、チョコ出来たらカカオ感好きかもしれないとか、どんどんみんな表情がころころ変わっていろいろ感じ取ってもらえてたなら、いいワークショップだったと思います」

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