防災の話題をお伝えする「こつこつ防災」です。9月9日は「救急の日」でした。岡山市の消防署で子どもたちが「かるた」を使って予防救急を学びました。
(かるたの読み札)
「SOS 呼ばれて出動 救急車」
ちょっと変わった読み札の「かるた」。岡山市南消防署で開かれた「予防救急かるた大会」です。子どもやお年寄りなど約40人が参加しました。
(岡山市南消防署/白石能章 署長補佐)
「ちょっとした心がけで防げる事故についての場面を(読み札に)たくさん用意しています。(かるたは)フレーズが頭に残りやすいという利点と、誰もが親しめるものですし、教材になるなと思って、かるたにさせてもらいました」
「予防救急かるた」は、岡山市南消防署が2018年に制作したオリジナルのかるたです。
かるたのテーマになっている「予防救急」とは、熱中症の予防や幼児の誤飲、高齢者の転倒など、救急搬送につながるけがや病気を少しの注意で未然に防ぐことです。
「読み札」は南消防署の職員が考え、「絵札」のイラストは岡山後楽館高校の美術部の生徒に描いてもらいました。
裏面には「読み札」の詳しい説明が書かれていて、さらに、知識を深めることができます。
(岡山市南消防署/白石能章 署長補佐)
「ちょっとした心がけで救急車を呼ぶような事故やけがをしないで済むなら、それが一番良いので、その部分を減らしていければいいなというふうに思っています」
岡山市消防局によると、2023年1月から8月までの管内(岡山市と吉備中央町)の救急出動は2万5390件でした。1日あたり約100件になります。
さらに、2022年の同じ時期に比べ2096件も増えていて、救急出動のひっ迫が懸念されています。
(参加した小学生は―)
「防災のことについてよく学べました。そういった身近なことがあるんだなと思いました」
「楽しかったです。絵とかですごくわかりやすいというか、覚えやすかったです」
(参加人は―)
「子どもにはいいと思いますね。興味を持つというか、耳に入りやすくなるのでいいと思います」
予防救急を楽しく学べるかるたは、岡山市のホームページからダウンロードできます。
(岡山市南消防署/白石能章 署長補佐)
「子どもと大人両方とも楽しんでやってもらえたことが分かりましたので、これを家庭とか、全国に向かって発信して、予防救急を広め、少しでも事故がないように取り組んでいけたらなと思っています」