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地震の揺れや火災避難…体験しながら防災を学ぶ「大人の社会見学」 岡山・津山市【こつこつ防災】

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 防災の話題をお伝えする「こつこつ防災」です。岡山県津山市で「大人の社会見学」が開かれ、市民が防災について学びました。

 津山市の生涯学習講座の一環として津山圏域消防組合で開かれた「大人の社会見学」には、子ども1人を含む8人が参加しました。

(津山市 生涯学習課/福井麻乃さん)
「大人の社会見学は座学だけではなくて、見学や体験をしながら学ぶことの楽しさを再発見してもらうことを目的に開催をしています。今年度は地震や台風などに備えた防災を学んでいただこうっていうことをテーマに組み立てております」

 津山圏域消防組合に併設された防災学習センターには、防災に関するパネル展示のほか地震体験や火災時の煙体験ができる設備があります。

 参加者はさっそく地震を体験。1995年の阪神・淡路大震災の時に津山市で記録した震度4の揺れを再現しています。

(参加者は―)
「自力で我慢することが難しかったような気がします。1人暮らしをしていますので、どうしたらいいのかなと考えさせられました」
「これからします(揺れます)よと構えていても、あんだけ怖いんですから、急に来たら何ができるかと思って、今から心構えしておきたいと思います」

 次に火災で発生した煙の中から避難する体験です。避難する時の姿勢や非常口のマークが付いた扉から外に出るなど基本的な行動を学びます。

(参加した子どもは―)
「(煙は)怖いってなって。ずっと息を押さえて、だだだだだって走ってた」

(参加者は―)
「(煙が)すぐ下に降りてくるから、かがんで走らなきゃと思いました。あれ(非常口)が付いているドアを開けないとと思いました」

 津山圏域消防組合によると、2023年1月~6月まで管内で発生した火災の件数は53件で、2022年の同じ時期に比べ27件減っています。※2022年同時期は80件

 しかし、火災で亡くなった人は12人にのぼり、過去50年の統計上最多を記録。防災についての知識向上が求められています。

(津山市 生涯学習課/福井麻乃さん)
「子どもさんだと学校の見学とかでもいろいろ学ぶ機会があると思うんですけども、大人になるとなかなか自分から学んでいくという機会も減ってしまいます。こういう機会を通して災害が起きた時に自分事として学んでいただけたら良いなというふうに思っています」

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