防災の話題をお伝えする「こつこつ防災」です。岡山県倉敷市が、洪水や土砂災害の被害想定区域などを示したハザードマップを改訂しました。新たに1000年に1度の大雨の想定が加わりました。
今回、倉敷市が改訂したハザードマップです。倉敷、児島など地区別に作られています。
(倉敷市防災推進課/中島活也 課長主幹)
「今回大きく変更した点は計画規模に加えて、想定最大規模を掲載したことです」
今回追加された想定最大規模とは、1000年に1度の大雨が川の上流で降った時に、洪水や土砂災害が発生すると想定される区域のことです。
100年に1度の大雨を想定していた従来の計画規模に比べ、被害の想定区域がかなり広がります。
どれ程の大雨を想定しているのかというと、例えば、倉敷川水系ではこれまで24時間に181mmの雨量を想定していましたが、新しいハザードマップでは709mmになっています。約4倍です。
(倉敷市防災推進課/中島活也 課長主幹)
「船穂支所の辺りは計画規模では浸水しない想定でしたが、想定最大規模では浸水想定の範囲に入っています」
船穂地区は、これまでのハザードマップでは浸水しないエリアとされていましたが、新たな想定では3m以上・5m未満となっています。
西阿知町から西阿知町新田までのエリアでは、もともと浸水の深さが0.5mから3m未満の想定でしたが、3m以上から10m未満に増えています。
ハザードマップには他にも災害時の行動をチェックできるシートや河川ごとに色分けした「浸水エリア図」が新たに掲載されています。
また、避難方法や情報の集め方などもイラストなどを使ってわかりやすく説明しています。
(倉敷市防災推進課/中島活也 課長主幹)
「想定最大規模では浸水の深さも深くなっていますし、範囲も広くなっています、ハザードマップを皆さんで確認していただいて、梅雨入り前に防災意識を高めていただけたらと思います」