インターネット上の仮想空間「メタバース」を活用し、高松市の離島の課題を高校生が解決しようというプロジェクトが始まりました。
参加したのは、通信制高校の角川ドワンゴ学園N高校とS高校の高松キャンパスに通う1年生から3年生までの約10人です。
男木島の関係人口を増やそうと、NTT西日本・香川支店や島で宿の運営などを行う会社などが企画したものです。
初回の7日は、男木島をリアルに再現した「メタバース」を生徒たちが体験しました。
生徒たちはVRゴーグルをつけてコントローラーを操作。海に入ると波の振動を感じることができたり、砂の感触を味わうことができたりと、視覚だけでなく、聴覚や触覚も働かせながら仮想の男木島を歩くことができます。
(体験した生徒は―)
「移動している時に、本当に歩いている感じで振動がきたので、めっちゃすごかったです。リアルでした」
「このメタバースは、現実に入ったような感じが目の前に広がって、没入感がありました」
高校生は来週、実際に男木島を訪れ地域の課題を学びます。そして約1カ月半かけて、メタバースを使って関係人口を増やすアイデアを考え、発表します。
(NTT西日本 香川支店/池口貴紀 担当課長)
「教育の現場で使えるということを、まずはここで実証して、男木島だけではなく、他の離島や過疎地で横展開していくことを目指しています」