香川県宇多津町で12月に開かれる公演を前に、「能楽」について知ってもらおうと体験講座が開かれました。
公演を主催する「ユープラザうたづ」が企画したもので、高松市出身の能楽師、伶以野陽子(レイヤーヨウコ)さんが講師を務めました。
約40人の参加者は伶以野さんから、香川県ゆかりの作品「海人」のあらすじの説明を受けました。
我が子のために命をなげうった母子の絆の物語です。
そして、能楽での基本の歩き「すり足」などを体験しました。参加者は伶以野さんから、上下運動をしないで歩くことを意識するよう教わっていました。
(参加者は―)
「(すり足などの体験は)初めてです。1人だけ大汗かいていたと思います。ものすごい体力がいりますね。中身が分かったしすごく良かった」
「ワークショップで一生懸命勉強して、能がどういうものかというのを知った上で見るのが楽しいです。本番はすごく楽しみにしてます」
能楽公演は12月2日、宇多津町のユープラザうたづで開かれます。
(能楽師/伶以野陽子さん)
「何千年経っても変わらぬ『親が子を思う』『子が親を思う』。こういうのが込められている。そういう作品に合うことで、改めて自分の子どものことを考えたり親のことを考えたりするきっかけになる」