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ママやパパを助けたい 離乳食を全国の赤ちゃんに届ける女性 こだわりは「手切り」 高松市

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 赤ちゃんの食事の第一歩となる「離乳食」。その離乳食づくりにこだわり、高松市から全国の赤ちゃんへ離乳食を届ける女性がいます。

 フードクリエイターのたがみまきさんです。普段は家族と東京で暮らしていますが、月に1週間ほど出身地の高松市で全国の赤ちゃんに届ける「離乳食」を作っています。

 こだわりは旬の野菜を「手切り」することです。

(mom's kitchen/たがみ まき さん)
「しっかり上下あごを動かして食べ物をそしゃくするということを目指してもらいたいというので具材の大きさも変えてますし、それはもう機械ではできない作業なので一個一個こだわって作ってます」

 「離乳食」には少しずつ固形物に慣れて食べる楽しみを育む役割もあります。

(mom's kitchen/たがみ まき さん)
「『さんかくだね しかくだね』とか言いながら目からも楽しんでいただける離乳食を目指しています。ただのこだわりなんですよね。せっかくなので」

 この日作っていたのは生後9カ月から11カ月ごろの赤ちゃんのための「かぶの鶏そぼろ煮」や「たらとさつまいもの和風クリーム煮」など4品。だしはカツオや昆布を使います。

(mom's kitchen/たがみ まき さん)
「離乳食って味付けがないんです、ほとんど。なので素材の味だけを生かして作っていくということなので、だしのうまみ成分は重要になってくる」

 魚の身は手でほぐしていきます。骨やうろこが残っていないか目で何度も確認します。

(mom's kitchen/たがみ まき さん)
「(Q.大変じゃないですか?)かなり大変です。正直スタッフ泣かせです(笑) 離乳食が進まなくってというお子さんが大きなお口で食べて下さって。それが全てというか、苦労が飛んでいきますよね」

 自身も2人の子どもを育てた田上さん。離乳食づくりを始めたのは3年ほど前です。

(mom's kitchen/たがみ まき さん)
「もともと専業主婦で家族のご飯をずっと作り続けていたんですけど、現代、お仕事しながら子育てされてるご家庭がある。おせっかいながら、もしそこ(離乳食)に悩みを持ってる方がいらっしゃるなら、お手伝いできたらなと離乳食につながった。厳選した調味料と素材の力だけで作る料理をずっとやってきて、極限まですると離乳食になったっていうのが、今まで自分がやってきたことと合ってるなって。集大成といいますか」

 離乳食づくりでは火加減にも気を使います。

(mom's kitchen/たがみ まき さん)
「とにかく長時間煮るので、柔らかくなるように。甘いお野菜だと焦げやすかったりとか、目は常に光らせていないと」

 1品あたり30分ほどかけ、やわらかくしながらも少しだけ食感を残すようにしています。味見してみると……。

(瀧川奈津希リポート)
「甘い! ここまで野菜の甘みが生きるんですね。ちょっとシャキシャキという音も聞こえてくるような感じで噛むという力をつけていくタイミングにすごくいいのかなと思いました」

 完成した離乳食は袋詰めしたあと、冷凍し発送しています。(旬のカミカミセット 9~11カ月ごろ 6パック3900円・配送料別)

 田上さんがこれまで作ってきた離乳食のレシピは500種類以上。今は月に700から800食分を全国の赤ちゃんに届けています。

(mom's kitchen/たがみ まき さん)
「食べるっていう人生の中ですごく最初の大切な部分だと思っています。ステップ踏みながら、食べることが大好きなお子さんになってもらいたいという思いで作っています」

 12月6日には高松市の讃岐おもちゃ美術館で、たがみさんが作る離乳食の試食会や販売会が行われるということです。

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