国の文化審議会が香川県琴平町にある金刀比羅宮の本宮などを国の重要文化財に指定するよう文部科学大臣に答申しました。
国の重要文化財に指定するよう答申されたのは、香川県琴平町にある金刀比羅宮の本宮や別宮など合わせて12棟です。
いずれも明治時代初期の1874年から1878年に建てられたものです。明治政府が1868年に行った宗教政策「神仏分離」のもと、寺院から神社へと変わるときに仏教的な要素を排除して新たに造られました。
江戸時代までの豪華な造りとは異なる建築様式を模索した貴重な建物で、歴史的価値が高いということです。
本宮と別宮を結ぶ南渡殿と呼ばれる渡り廊下も独特で優れた景観だと評価されました。
(金刀比羅宮/琴陵泰裕 宮司)
「コロナが落ち着いて参拝の皆さまが戻ってきた矢先に、こうしたおめでたい話が頂けるのは、またこんぴらさんがますますお参りの方が増えるような気がして大変うれしく思う」
指定されれば、香川県にある国の重要文化財の建造物は合わせて32件となります。