沖縄県の首里城を「3度救った」と言われる香川県出身の沖縄文化研究家、鎌倉芳太郎。その顕彰碑を作るため、沖縄の顕彰会のメンバーが14日、高松市を訪れました。
高松市を訪れたのは、鎌倉芳太郎を研究している沖縄県立芸術大学の名誉教授、波照間永吉さんら3人です。3人は2023年、沖縄で設立された鎌倉芳太郎の顕彰会のメンバーです。
鎌倉芳太郎は大正から昭和にかけて沖縄の文化を調査・研究し、多くの貴重な写真や取材ノートを残しました。この資料が、現在行われている「首里城」の修復に役立てられています。
しかし、その功績は沖縄でもほとんど知られていないため、顕彰会は顕彰碑を作ろうとしています。
(記者リポート)
「沖縄から来た顕彰会のメンバーが真剣に顕彰碑に使う石を選んでいます」
選んだのは長さ2.5mほどの庵治石です。
(鎌倉芳太郎 沖縄顕彰会 会長 沖縄県立芸術大学 名誉教授/波照間永吉さん)
「ふるさとの石で、先生の顕彰碑が建つことに意義がある」
(鎌倉芳太郎 沖縄顕彰会 沖縄県立芸術大学 学長/波多野 泉さん)
「わくわくしますね。この鎌倉芳太郎という人の顕彰碑はやっぱりご出身の庵治石というのは最初から決めていたので、感無量です」
顕彰碑には鎌倉芳太郎の功績などを記して2024年の秋ごろ、首里城が見える沖縄県立芸術大学の敷地に設置する予定です。
(香川の顕彰会 会長 高松大学・短大 学長/佃 昌道さん)
「単に物を建てるのではなくていろんな知識とか資料とかが形になっていく。もっともっと(沖縄と香川の)交流が続けばいいなと思います」