香川県三木町出身の沖縄文化研究家で、型絵染の人間国宝でもあった鎌倉芳太郎。首里城周辺に芳太郎の記念碑を作ろうと、顕彰会が募金活動を始める事になりました。
鎌倉芳太郎は1898年三木町に生まれました。
東京美術学校・現在の東京芸大を卒業後、沖縄の女子師範学校などで2年間美術の教師を務めました。
その間、沖縄の自然や文化に魅せられ、琉球王朝時代の美術工芸などを調査・記録しました。
その後東京に戻りますが、再び沖縄や八重山諸島などを合わせて4回に渡って訪れ、写真や工芸品記録ノートなど実に7500点もの資料を作成・収集しました。
このうち、ガラス乾板の写真の一部や「鎌倉ノート」と言われる記録ノートは、国の重要文化財に指定されています。
中でも首里城に関する資料は高い評価を受けています。
3年前に正殿が全焼したあと、現在「令和の復元」が進んでいますが、その際、芳太郎が模写して残した首里城の図面が大いに役立っています。
地元・三木町にはすでに鎌倉芳太郎の記念碑がありますが、沖縄にも記念碑を作ろうという計画が数年前から持ち上がっていました。
コロナ禍で動きが止まっていましたが、顕彰会では8月から記念碑設置に向け募金活動を始めることにしました。
(鎌倉芳太郎顕彰会[高松大・短大学長]/佃昌道 会長)
「7月から協力してもらうためのお金を集めていく。(記念碑の設置)場所は、首里城が見えるところ。具体的な石の大きさもあるが、年度内にはこういうものが出来ますと言いたい」