香川県小豆島町の観光レクリエーション施設「小豆島ふるさと村」のリニューアルに向け、町は島内外の有識者らでつくる委員会を立ち上げ、整備の基本計画を策定しました。
「小豆島ふるさと村」は1974年に国民宿舎として開業以来、手延そうめん館やファミリーロッジなど多くの施設を整備し機能を拡充してきました。開業から49年が経過し、施設の老朽化やニーズの変化に対応するとしています。
基本計画では、コンセプトを「人と自然・島を再びつなぐECO VILLAGE(エコビレッジ)ー持続可能なしまづくり」と定め「観光・交通及び産業の結節点として、まちづくりと相乗効果を発揮する施設」を目指します。
具体的には、海と山に面した自然環境を生かした体験や活動ができるよう「宿泊」「道の駅・海の駅」「体験・滞在」「キャンプ」という4つのゾーンに分け、民間事業者の参加を募り、話し合いながら段階的に整備を進めるということです。
「宿泊」ゾーンでは、海への眺望を生かした宿泊施設や飲食店、夕日を眺めることができる展望デッキを整備します。
「道の駅・海の駅」ゾーンは、地域の特産品の販売に加えて、海沿いを散策できるようにプロムナード化したり、シーカヤックやSUPができる砂浜を整備したりします。
「体験・滞在」ゾーンでは、イベントが開催できる芝生広場やBBQの施設、レストランやカフェを設けます。
「キャンプ」ゾーンは、既存の施設を生かしながら整備し、中国地方や四国地方から家族連れらを呼び込みます。(いずれも基本計画のため変更の可能性あり)
小豆島町は2024年度の当初予算に「小豆島ふるさと村基盤整備検討調査事業費」として4785万円を盛り込んでいます。24年度は民間事業者の参画意向が高い宿泊ゾーンや道の駅ゾーンで事業化に向けた協議を進めつつ、道路や港湾など公共整備の概略設計を行い、25年度に民間事業者の公募と選定、2027年度から建設開始を目指します。