プロテニスプレイヤーを目指し練習を続ける中学2年生を紹介します。阿部煌大さんは、中学3年生も出場する全国大会でベスト8に進出するなど結果を残しています。
香川県丸亀市の中学2年生・阿部煌大さん(14)。高松市のフォーレストテニスクラブで週5日練習しています。
(阿部煌大さん)
「自分より格上の相手と試合ができてすごく競ったり勝ったりしている時が一番楽しい」
阿部さんがテニスを始めたのは4歳の時。父親と姉がテニスをしていた影響で自らも始めました。
すると、どんどん力を付けていき、6歳で地域のテニススクールが開催する大会で優勝するなど結果を残していきます。
2024年5月には、全国大会である「全国中学生テニス選手権大会」につながる四国予選で準優勝。
全国大会では、第1シードの中学3年生との接戦を制するなどの活躍で、シングルスで「全国ベスト8」に輝きました。
(阿部煌大さん)
「緊張はめちゃくちゃしました。その試合のためにいろいろな準備をしたりして、すごく自信があったので思いっきりプレーができました」
現在阿部さんは、14歳以下の四国ランキングで堂々の1位です。そんな阿部さんの得意技は?
(阿部煌大さん)
「僕の強みはサーブとフォアハンドで積極的に攻撃するところが僕のテニスのいいところです」
阿部さんは、中学2年生で身長はなんと182cm。高い打点から放たれる力強いサーブが自慢です。
また、フォアハンドは、下半身で力を溜めボールにぶつけているのが特徴。
球筋も、高く弾む「スピン」ではなく、スピードが出る「フラット」のボールが得意なため、力強いサーブと組み合わせることで、試合の主導権を握りやすいメリットがあります。
実は、今回取材した荻津アナは中高テニス部に所属。阿部さんの強さを体感するために、7ポイント先取の試合をお願いしました。
最初のポイントは獲得しますが、その後は阿部さんの速く正確なショットに手も足も出ず……阿部さんが圧倒的な強さを見せつけました。
(荻津尚輝アナウンサー)
「ストロークの正確性、確実に入れてくるし角度を付けてくる。なによりも球が重い。ラケットを振るので精一杯になってしまう」
どのようにしてここまでの強さを手に入れることができたのでしょうか。阿部さんを指導するコーチによると、「練習に対する真面目さ」がポイントだそうです。
(フォーレストテニスクラブ/高木智コーチ)
「基本的には誰よりも真面目で、試合で出た課題とかをひたむきに練習していくので、次の試合までには持っていた課題を絶対持ち込まないような練習を常に心掛けている選手」
阿部さんは、試合で高校生など年上の相手と戦うことも多くあります。そのため、フィジカル面で引けを取らないよう家でも努力を続けています。
(阿部煌大さん)
「高校生とか相手になってくると相手のフットワークがどんどん良くなってきて自分よりもいい相手が出てくるので、そこに追いつけるように」
努力を惜しまず成長を続ける阿部さん。大きな将来の夢を持っていました。
(阿部煌大さん)
「将来の夢はグランドスラムで活躍できるような選手になりたいです」