JR芸備線の存廃などを議論するため国が設置した再構築協議会の実務者会議が初めて開かれ、今後、利用者や沿線の住民らに意見を聞く方針などを決めました。
(中国運輸局 交通政策部/阪場進一 部長)
「中立的な立場から客観的なファクトとデータに基づいた分析を活用して、最適な交通モードについて真摯に議論を進めていきたい」
「芸備線再構築協議会」は国や沿線の自治体、JR西日本などで構成されています。
新見市の備中神代駅から広島県庄原市の備後庄原駅までを「特定区間」とし、鉄道を存続させるか廃止してバスなどに転換するかなどを話し合います。
16日、初めて開かれた幹事会では各組織の担当者らが、議論の進め方などを検討します。
最初に、利用者の増加や利便性の向上についての議論だけでなく、まちづくりや観光振興の観点も踏まえた地域への波及効果についても検討していくことを確認しました。
そして、これらを検討するために不足しているデータを調査したり、芸備線の利用者や沿線の住民ら関係者に意見を聞いたりする方針を決めました。
2024年7月中に再び幹事会を開き、調査や意見聴取の時期や方法について話し合いたいとしています。
(岡山県 県民生活部/玉置明日夫 部長)
「幅広い視点と将来にわたって住民が安心して暮らせるということを大事に感じています。しっかりと方向性を出していきたい」
(JR西日本 広島支社/奥井明彦 副支社長)
「皆さまと一緒にどういった形がいいものか新たな形というものを検討していきたい」