5月の大雨の時に、香川県三豊市にある川の河口付近で水門が開かず、住宅の浸水被害が発生しました。知事は、水門の水位を感知する仕組みに異常があったとして今後の対策を示しました。
5月28日、三豊市仁尾町を流れる田井川の河口にある水門が開かず、水があふれて住宅13軒と倉庫や車庫など8棟が浸水しました。
香川県によると、水門には2つのゲートがあり、手動で開閉する大型の水門については開けるのが遅れ、自動で開閉する小型の水門については、水位を感知する仕組みに異常がありました。
池田知事は小型の水門について「雨季を前に点検していたが、機械自体は作動していたため、誤った水位を感知する異常に気付くことができなかった」と述べました。
(香川県/池田豊人 知事)
「点検が十分でなかったことが一因となって、被害につながった可能性があるということですので大変申し訳なく思っている」
今後の点検では、機械が作動しているかだけでなく、正しい水位を示しているかを確かめるために現場での水位の確認を併せて行うとし、再発防止に努めるとしました。
今回の件を受けて、県内にある自動で開閉する15の水門を全て点検したところ、13カ所には異常がなく、2カ所については5月28日より前の点検で異常を発見していて、現在修理中だということです。
また、被害を受けた住人に対しては必要な補償をしていくということです。