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「首から下はビニールに…」20歳の娘を殺害された母親が大学で講演 犯罪被害者の思いや支援について語る 岡山市

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 2006年、山口県で当時20歳だった娘を殺害された母親が、岡山市の大学で犯罪被害者の思いや被害者支援について語りました。

 岡山市のノートルダム清心女子大学で開かれた講演会には、学生ら約90人が出席しました。

(中谷加代子さん)
「(娘の歩さんは)首から下はビニールに入っているから、抱きかかえるとか、手を触るとかも何もできなくて、ただただ、ほっぺたを触った。柔らかかった」

 講師を務めた中谷加代子さんは、2006年の8月、当時20歳だった娘の歩さんを、同じ山口県内の高等専門学校に通う同級生の少年に殺害されました。

 少年は事件後、自殺。真相を解明することはできなくなりました。

(中谷加代子さん)
「彼(少年)の口からなんにも聞けなくなった。言い訳も聞けなくなったって、そう思ったら、力が抜けていきました」

 現在は被害者支援活動に取り組んでいる中谷さん。「被害者とはこうあるべきだ」といった偏見や思い込みが、被害者の心を傷つけてしまうことがあると語りました。

(中谷加代子さん)
「亡くなったのが皆さんの家族だったらどうかってそれを想像してみてほしい。『してあげる』という上からの視点ではなくて、右手が痛かったら左手が自然にいく、そんな感じで側にいてもらえるといいな」

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