香川県三豊市は市内の造船所の跡地に多目的広場を整備しています。この工事で、敷地内の土に廃棄物が混入しているのが見つかりましたが、適切な処理をせずそのまま埋め戻されていたことが分かりました。
三豊市は市が所有する詫間町の造船所の跡地に2024年12月から「多目的広場」を整備しています。
市によりますと、この工事で掘り返した土に「燃え殻」が混ざっていたことがわかりました。市は香川県と協議の上、廃棄物処理法にのっとり土を「産業廃棄物」として敷地外に持ち出して適切に処分することを決めました。
しかしその後、業者が土を埋め戻していたことがわかり、現在、工事は中断されています。
市は13日の市議会で経緯を説明し、山下昭史市長が工事を監督する職員の専門性を高めるなど、再発防止に向けた対策を行うことを明らかにしました。
(三豊市/山下昭史 市長)
「今回のことは廃棄物処理法に基づいて適正に対処します」
この土地は11年前に市が1億円で取得したもので、かつては水族館を整備する計画もありました。市は2025年度中の完成を目指して、約3億4千万円をかけて多目的広場を整備中でした。