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「買い物の場」が減少する笠岡市・北木島 小売店は2店舗に…笠岡港近くのスーパーも閉店 岡山

 岡山県笠岡市の北木島では、人口減少などの影響で小売店の減少が続いています。4月末には笠岡港近くのスーパーが閉店しました。

 笠岡港からフェリーで約1時間、笠岡諸島最大の面積を誇る北木島。この島で食料品や日用品を販売していた「ストアーつるた」は2025年9月に閉店しました。

(2025年9月に閉店 ストアーつるた/鶴田忠邦 店主[74])
「やめるのはその1年前から計画していた。お客さんにも言って、人口の減りがすごい、経費は同じようにかかる、とにかく赤字がずっと続く状態で、貯金が底をつく状態でやめざるを得なかった」

 「ストアーつるた」は、1977年に北木島出身の鶴田さんが営業を始めました。鶴田さんによると、当時、日用品などを販売する店が島内に14軒あったそうです。

 笠岡市によると、1960年ごろに約6000人だった島の人口は約500人まで減少しています。

 2026年3月には島唯一の小学校が休校。日用品などを販売する店も減り続け、現在は、大浦地区に2店舗を残すのみとなっています。

 「ストアーつるた」の閉店で、金風呂地区には店舗がなくなりました。島の反対側にある大浦地区までは車で15分ほどかかります。

(北木島 金風呂地区の島民[90])
「(Q.お年は?)90歳。年をとっていたら大変だと思う、これから。とりあえず何もない。自分が足を運ばないと何も買えない」

(北木島 金風呂地区の島民[83])
「私ら車乗らないからシニアカーで。便利が悪い」

 島の多くの人は現在、食料品や日用品を買いに高速艇やフェリーで笠岡港まで出ています。

 大型ショッピングセンター「笠岡シーサイドモール」は港から徒歩圏内にあり、島民にも広く利用されてきました。

(シーサイドモールを利用)
「(Q.買い物は?)お肉とお野菜ものと洗剤とかヨーグルトなど。病院とかで三洋汽船で(笠岡港へ)出てきた帰りにはほとんどと言っていいほど寄っていた」

 笠岡シーサイドモールは、地域最大のショッピングセンターとして1979年に開業。その後、スーパーの「マルナカ」を核テナントとして地域住民に親しまれてきました。

 JR笠岡駅からも近く、ホームセンターや100円ショップなども入っていました。しかし……

(記者リポート)
「午後6時すぎです。今シャッターが閉じました。多くの人が訪れ、別れを惜しんでいます。店の前では記念撮影をする人の姿も見られます」

 マルナカなどが入っていた笠岡シーサイドモールの「本館」は4月末に閉店しました。

(北木島 金風呂地区の島民[83])
「(Q.閉店は島の人にとって)もう行くところがない。便利が悪いのが目に見えて分かっている。たちまち困る」

 島の暮らしを支えてきた「買い物の場」が、失われつつあります。

 そんな中、島民の買い物を支援しようと新たな動きが始まっています。

 2026年4月28日、毎週火曜日と金曜日に笠岡港(住吉港)の近くで食料品の移動販売が始まりました。販売時間は午後1時から40分間です。

 さらに北木島の金風呂地区近くでクルマエビの陸上養殖を手がける「おかげ」が、6月中に日用品などを販売する店をオープンさせる予定です。

 「おかげ」の坂本公一社長は、「移動が難しい高齢の人たちを少しでも支えられる店になれば」と話しています。

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