岡山・香川の頑張る高校生を応援する「青春のキセキ」です。今回は猛練習に励む「高校生力士」です。
岡山県に唯一残る「相撲部」。厳しくつらい練習も、全ては強くなるために。伝統をつなぐ高校生力士の日常とは……
土俵の上で稽古に励むのは、岡山理科大学付属高校の相撲部の生徒たち。学校にある練習場で週に6回、3年生3人、2年生2人、1年生4人の総勢9人で日々の練習に取り組んでいます。
3年生で主将の後藤優日さんは8月開かれたインターハイの相撲個人・100kg級に出場すると……
県外の強豪選手を次々と倒して優勝! 岡山県勢初となるインターハイでの栄冠をつかみました。
(岡山理大付 相撲部/後藤優日 主将[3年])
「優勝しか見ていなかったのでうれしかった。小さい人が大きい相手に勝った時に会場が歓声で沸くときが楽しい。理大付相撲部に来て本当に良かった」
創部から40年以上の歴史を誇る理大付の相撲部。この日の練習が始まったのは、授業を終えた午後3時過ぎ。準備運動を終え、相撲の基本「四股踏み」が始まります。
足腰の強さや股関節の柔軟性を生み出す相撲の中で最も重要なトレーニングです。
半世紀前には十数校あったという岡山県の高校の相撲部も、現在活動を続けるのは理大付のみ。
部員9人のうち8人が岡山県内出身で、小さい頃から相撲に励んできた選手もいれば高校から始めた選手も。
相撲の道に進んだ理由は?
(小学生で相撲を始める/日笠幹大 選手[1年])
「大相撲を見ていて大きい体で強く当たるところがかっこよかったので、自分もそうなりたいと思って相撲を始めた」
(高校で相撲を始める/中村皇太 選手[2年])
「強くなりたかったから始めた。だんだんちょっとずつ強くなれているので楽しい」
四股踏みを終えると、今度はすり足の練習に。黙々と取り組む部員たちの中……
ひときわ真剣な表情で取り組むのが、2年生の夕川純一朗さんです。後藤さんら3年生が引退した後、新しい主将を任されました。
(岡山理大付 新主将に/夕川純一朗 選手[2年])
「保育園年長の6歳から始めた。やっぱり一番は試合に勝てたとき。自分が強いっていう自信を持てる瞬間が楽しい。プレッシャーとか緊張する場面が多いけど、先輩の背中を見せて引っ張っていけるような先輩になりたい」
1時間ほどの基礎練習を終え始まったのが「申し合い」稽古です。「申し合い」は実戦形式で行われ、勝った方が土俵に残り次の対戦相手を指名する。勝ち残り形式の練習です。
インターハイ優勝の後藤さんが指名するのは、新主将の夕川さんです。実は2人は小学校の頃から同じチームで練習に励んできました。後藤さんは夕川さんに伝えたいことがありました。
(主将としてインターハイ優勝/後藤優日 主将[3年])
「気が優しいので。性格が優しいのはいいけど試合になったらどんどん勝ち気でやっていって欲しい」
先輩として、主将として、全身で伝えます。
(岡山理大付 新主将に/夕川純一朗選手[2年])
「(Q.やめたいなって思ったことは?)いっぱいありました。日々の練習一日一日を限界まで追い込まないと勝てないと思うのでいまの主将にも。そこを乗り越えないとチームを引っ張れないと思うので、主将として(稽古場で)苦しい顔を出したらいけないと思うので」
体と体をぶつけ合う相撲。自分の弱さと向き合い、痛みも悔しさも……全ては自分の強さを土俵の上で証明するために。
岡山県内に唯一残る伝統の相撲部の新たな1年が始まります。
(主将としてインターハイ優勝/後藤優日 主将[3年])
「今後もチャンピオンをどんどん生み出すような学校になってほしい」
(岡山理大付 新主将に/夕川純一朗 選手[2年])
「家族みたいな温かい空間で練習のときは厳しく、部活が終われば温かい空間で。もうとにかく悔いが残らないように。とにかく限界まで追い込んで、チームを引っ張っていけたら」
(2026年9月23日放送「News Park KSB」より)