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雑草ダイコンへの接ぎ木でキャベツが早く開花 自然変異が後押しする仕組み解明 岡山大など

 岡山大学大学院環境生命自然科学研究科(農)の元木航助教と京都大学などの研究グループは、ダイコンに接ぎ木した植物の開花を促す「花成ホルモン」の供給力を大幅に高める自然変異を発見したと発表しました。
 キャベツやブロッコリーなどのアブラナ科作物の開花を早めることに貢献が期待されるとしています。
 研究成果は9月28日、国際植物科学誌「Plant and Cell Physiology」に掲載されました。

 花成ホルモンは花芽づくりを誘導するシグナル物質で、1999年にアブラナ科の植物から見つかった「FT遺伝子」が、花成のスイッチを入れるのに重要な役割を果たすことが知られています。
 研究グループは、市販のサヤダイコンの中から開花能力が高い個体を選んでキャベツを接ぎ木し、そうでないダイコンと生育状況を比較しました。
 DNA配列の違いを調べたところ、能力が高いダイコンには、花成ホルモンの働きにブレーキをかける遺伝子が機能しなくなる自然変異が起きていることが分かりました。
 能力が高いダイコンに接ぎ木したキャベツは開花し、花成ホルモンをつくる遺伝子の発現量には約80倍の違いがあったということです。
 実験に使ったサヤダイコンは雑草ダイコンに由来すると考えられています。

 研究グループでは、土地が掘り返されたり除草されたりする可能性が高い環境で育つ雑草ダイコンは早く開花する必要があるため、変異が起きたのではないかと考えています。
 今後は、花成ホルモンの供給力が高い「GRAFT法」用の台木を効率的に開発し、アブラナ科の作物における新品種育成の早期化が期待されるとしています。

KSB 報道
執筆:KSB報道
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