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元警察官が「強盗・侵入窃盗を防ぐ住宅設計」を助言する防犯事業 “脱サツ”して始めた背景とは「僕の仕事は起きた後に駆けつけることだった…」 香川

 元・香川県警の警察官の男性が、住宅などへの侵入窃盗を防ぐため、設計の段階から防犯を考える事業を立ち上げました。警察官の経験で知った防犯のポイント。これから家を建てる人も必見です。

(EGORDIA/江郷颯人さん)
「過去に周辺地域で侵入窃盗が発生していたり、自転車窃盗が発生しているという情報があったので注意が必要かな」

 警察官として犯罪の現場を見てきた経験を生かし、住宅防犯の事業を始めた江郷颯人さんです。

 香川県警を2026年7月にやめ「脱サラ」ならぬ「脱サツ」をしました。そして「どうすれば狙われにくい家になるか」などを住宅設計の段階から助言する会社「EGORDIA」を立ち上げました。

(EGORDIA/江郷颯人さん)
「私が警察官になって一番びっくりしたのが、思ったより犯罪って多いんだっていう。110番って一日に数件かと思ったら全然そんなことなくて結構忙しくて」

 香川県警によりますと2026年8月末時点で建物に侵入しての窃盗の認知件数は227件で、2025年の同じ時期と比べ増加しています。(+26件)

 また2026年6月には県内で住宅を狙ったトクリュウの下見用と見られるカメラも見つかっています。

 江郷さんに最新のモデルルームを見ながら住宅のどんな設計が対策になるのかを聞いてみました。

 まずは一見おしゃれなだけに見えるこちらの木の仕切り……。

(EGORDIA/江郷颯人さん)
「犯罪者っていうのは人から見られるのを嫌がる。人から見られている状況では犯罪はしません。目隠しだけども若干穴が空いていて、中に視線が通る。家の中からも外が見える作りにすることで狙われにくい環境を作ることができる」

 また、一番のポイントは侵入する経路として最も多い「窓」だそうで……。

(EGORDIA/江郷颯人さん)
「泥棒はガラスを割って入ってくる時に全部割って入ってくるわけではない。多くの場合は一部分を特殊な方法で破って鍵だけを開けて入ってくる。簡単に鍵が開かないということは諦めやすい。一説によると、5分以上かかったらほとんどの泥棒が犯行を諦めるという風に言われている。長く時間をかけさせることが大事」

 このほか、もし割られても人が入れない細い窓にすることや、窓を手が届かない位置に設置することなどの対策ができるそうです。

(EGORDIA/江郷颯人さん)
「窓の真下に室外機がくるってなると、せっかく高いところに窓を作っても室外機が足場になってしまうという落とし穴がある」

 こちらの20代の夫婦は、江郷さんへの初の依頼者です。夫婦の住まいに妻が営む音楽教室を併設する計画です。

 現時点の設計図を元に、江郷さんから部屋の配置などについて助言をもらっています。

(依頼人)
「せっかく建てるならというのと自分たちが過ごすところなので、安全は守りつつお教室するときに子どもたちにも安全に過ごしてもらわないといけないので(依頼した)」
「家建てる前の段階でやっておいてよかった。建てた後だと後手後手にまわる感じがするので」

(EGORDIA/江郷颯人さん)
「警察は治安維持にとって欠かせない存在でその力は大きいが、僕がやっていた仕事は『起きた後に駆けつけること』だった。警察で連携をして 被疑者を捕まえることはできるだろうが、それをしたから事件の解決にはなっても被害者の解決にはなっていない」

 被害にあう人を減らしたいという思いから事業を立ち上げた江郷さん。9月、香川県が行うビジネスコンペで最優秀賞を受賞し、今後事業を広げていこうとしています。

(EGORDIA/江郷颯人さん)
「最終的な目標としては、日本全体がすごく防犯意識が高くなって、自分の身を自分で守れる社会になったらいいなと思っている」

KSB 報道
執筆:KSB報道
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