視聴者の皆さんの疑問にお答えする「みんなのハテナ」です。
10月1日は、全日本コーヒー協会が制定した「コーヒーの日」です。今回は、コーヒーに関する疑問を専門家に詳しく聞いてきました。
知れば知るほど奥深いコーヒーの世界。やってきたのは、岡山市北区にある「コーヒーノマナビヤ」です。
岡山県を拠点にカフェなどを手掛ける「キノシタショウテン」が運営していて、コーヒーの焙煎・抽出など、幅広い技術や知識を学べる講座を開催しています。コーヒー豆や道具を販売するショップもあります。
疑問に答えてくれるのは「コーヒーノマナビヤ」の校長・上田真悟さんです。
(コーヒーノマナビヤ 校長/上田真悟さん)
「コーヒーは、生産地のこととか、焙煎、抽出などいろんな工程によって味わいが毎回変わる、それで1杯1杯表情が変わるのが、僕はすごく魅力だと思っています」
味わいの違いはなぜ生まれる?
(コーヒーノマナビヤ 校長/上田真悟さん)
「コーヒー豆は、いわゆる豆科の植物ではなく、コーヒーチェリーと呼ばれるんですけど、赤いサクランボのような木の実から採れる種のことをコーヒー豆と呼びます」
(コーヒーノマナビヤ 校長/上田真悟さん)
「味や香りの違いは、生産地の出来事が大きいですが、生産国や品種の違いとか標高ですね、標高が高いほどおいしいと言われたりします」
さらに豆の精製方法も、味に影響するそうです。
(コーヒーノマナビヤ 校長/上田真悟さん)
「1つが、収穫した果実をそのまま乾かす『ナチュラル』。味わいが丸みを帯び、ジューシーな感じのコクのあるコーヒーに仕上がりやすい」
「一方で果肉をむいて殻だけにしてから乾かすのを『ウォッシュト』と呼ぶんですけど、豆の産地の味わいがそのまま出る。ナチュラルは濃厚なイメージ、ウォッシュトはすっきりした味わい」
さまざまな条件が重なり合って生まれる「味わいの違い」。それを決定づけるのが……
(コーヒーノマナビヤ 校長/上田真悟さん)
「コーヒー豆はもともと緑がかったような生の状態なんですけど、火を当てれば当てるだけ、浅煎り、中煎り、深煎りといった豆の色合いや膨らみ方、つやの出方など焙煎度合いの違いが味わいに大きく影響します」
浅煎りは苦味が少なくフルーティーな酸味を、深煎りはしっかりした苦みやコクを感じられるのが特徴だということです。
また、どんなコーヒーを選べばいいか悩む……という人には生産者や生産地、焙煎度合いなどを記した情報が手がかりになるそうです。
(コーヒーノマナビヤ 校長/上田真悟さん)
「自分のおいしいコーヒーを知るためには、『生産履歴』と呼ぶんですが、どんな人がどう作ったかが分かるコーヒーだと探しやすくなる、自分の好みが分かりやすくなるかなって思います」
おいしいコーヒーを入れる方法は?
コーヒー豆を買った場合、雑味などの原因となる不ぞろいな豆を「選別」をするといいそうです。
(コーヒーノマナビヤ 校長/上田真悟さん)
「かっこよく言うとハンドピックなんですが、栄養不足で色づかなかったもの、貝殻状に割れたもの、こういう豆を選別して同じ大きさや色合いにそろうように」
続いては、コーヒーを入れる道具。コーヒーミル、ポット、フィルター、ドリッパー、サーバー、はかりなどが必要です。
今回はコーヒー豆13gに対し、お湯200gで1杯分のコーヒーをドリップします。
ちなみに、コーヒー豆を挽く時、粉が粗すぎると味が薄くなり、細かすぎると雑味が出やすいということです。
(コーヒーノマナビヤ 校長/上田真悟さん)
「コーヒーの成分がしっかり抽出されるように器具は温めておく。粉は少し揺らして水平に。スプーンの腹とかを使って、丸いくぼみを作っておくと、ここに注ぐんだというイメージがしやすいと思います。だいたい500円玉ぐらい」
「最初は粉の量の倍、プラス5g分ぐらい、1回目だけはすべての粉にお湯が行き渡るように入れてあげます」
「こうやってぽこぽこガスが出ますが、これは焙煎由来の二酸化炭素が粉の中にたまって、抽出の時にはお湯が染み込むのをじゃましてしまうので、泡が抜けるのを待ってあげる」
お湯の温度は85℃~90℃ぐらいが目安だそうです。
(コーヒーノマナビヤ 校長/上田真悟さん)
「そのあとは作りたい量の半分以上、今日は120ccまで。500円玉分ぐらいの抽出で、水平に均等に、円を描くようにリズムよく入れてあげるとおいしく抽出しやすいです」
ラスト3回目は、残り80ccのお湯を注ぎます。
(コーヒーノマナビヤ 校長/上田真悟さん)
「注ぐ回数が増えれば増えるほど、濃くてしっかりしたコーヒーになります」
1杯分の抽出が終わるまでの目安は、2分半~3分ほどだそうです。
皆さんも、お気に入りの一杯を見つけてみてはいかがでしょうか?
(2026年10月1日放送「News Park KSB」より)