Park KSBアプリに寄せられた疑問をもとにお伝えする「みんなのハテナ」。夏休みも明けて1週間ほど経過したこの時期ということで、今回のテーマは学校に欠かせない「黒板」です。岡山・香川にある唯一の黒板専門メーカー、善通寺市のいわま黒板製作所。広報の角野さんに話を聞きました。
「黒板はどうやって作っているの?」(坂出市 けいちょ 46歳)
(いわま黒板製作所/角野加奈さん)
「ベニヤ板をこの機械で研磨します」
最初に登場した「ベニヤ板」。黒板の基礎部分になるため、ここがデコボコしていると、キレイに仕上がらないそうです。
(いわま黒板製作所/角野加奈さん)
「次はベニヤ板の表面に鉄板を貼る工程になります」
ということでその工程を紹介してもらいました。
(いわま黒板製作所/角野加奈さん)
「ここにある筒状のもの全てが黒板とかホワイトボードの表面に貼る鉄板になります」
鉄板の種類によって違うそうですが、長いものだと1ロールで360mあるそうです。
この鉄板ロールを、作業員の方がカットする機械にセットします。寸法を入力すると自動的に切ってくれるそうです。
そして色を見て気付いた方もいるかもしれませんが、実はこれらの鉄板はただの鉄板ではありません。片面が最初から黒板の素材になっているんです。
工程はまだまだ続きます。
(いわま黒板製作所/角野加奈さん)
「黒板の裏側には、こういう木を組んだものがあって、これがあることによって黒板の反りを防止するようになっています」
木は水分を含むと変形してしまうため、それを防ぐためにこの作業をするそうです。黒板の寸法に合わせて木枠を手作業で組み合わせているんですね。
補強材が完成したら、鉄板や最初に作ったベニヤ板と一緒にプレス機にセットします。男性2人がかりで持ち上げています。
(いわま黒板製作所/角野加奈さん)
「これも結構重いんですよ(Q.何kgくらいあるんですか?)27kgです」
反らずにくっつけるために、丸1日プレスし続けるそうです。
プレスが終わったら、側面にアルミの枠を取り付けて完成です。
(いわま黒板製作所/角野加奈さん)
「プレスしている丸1日も含めて2~3日位で1つ作れます」
手間暇かけて思っていた以上に人力で作っていました。
ちなみに。両サイドが手前に曲がった黒板もありますよね。作り方は、先ほどのプレス機の代わりに、湾曲した木型に黒板と重りを乗せて一晩掛けて曲げていくそうです。
(いわま黒板製作所/角野加奈さん)
「一番端の一番前の席の子が反対側の端の黒板が平面だと見づらくて、見やすくするために左右をカーブさせているものです」
「なぜ緑色なのに黒板と言うの?」(倉敷市 もりもり 30歳)
実は、今から150年以上前にアメリカから持ち込まれた「ブラックボード」は、本当に黒色でした。ただその後……。
(いわま黒板製作所/角野加奈さん)
「緑色は目に優しい色だからということで、緑色に変わって、今はそれがJIS規格になっています」
その他、白いチョークと組み合わせた時に、黒よりも緑の方が、文字が鮮明に見えることなども緑が使われている理由なんだそうです。
「黒板の寿命はどれくらい?」(高松市 りょくふう 50歳)
(いわま黒板製作所/角野加奈さん)
「黒板の寿命は大体5年から10年なんですけど、中々そんな頻繁には替えてもらえていないので、実際学校に行ったら15年から20年使われているのが現実」
角野さんによると、黒板は使ってくるうちに表面が摩耗して光を反射するようになってしまうので、見づらくなるそうです。
「チョーク跡をきれいに消すには?」(岡山・北区 ミッフィー 36歳)
従業員の方に協力してもらい、実際に書いて消してもらいました。
まずは普通に黒板消しで消していきます。ただ、これだと跡が残ってしまうことがありますよね。
そこで……。
(いわま黒板製作所/角野加奈さん)
「もう水拭きをしてください」
まず先頭の人がマイクロファイバーのタオルで水拭きします。その後同じくマイクロファイバーのタオルで今度はから拭きします。
ポイントは水拭きの後すぐにから拭きをすること。チョークの文字に直接やるのではなく、ある程度消した後にやるようにしてくださいね。水拭きしたことできれいになりました。
(いわま黒板製作所/角野加奈さん)
「最近はタブレットとかモニターとかで授業をすることが増えたんですけど、やっぱり書くことが覚えることや勉強には一番いいと思っているので、黒板に書くことを大事にしていきたい」
社会人になって黒板に触れる機会が減った人も多いと思いますが、黒板の魅力、思い出してもらえたでしょうか。