イエメンの親イラン武装組織「フーシ派」が中東の紅海で商舶を攻撃した際、ロシアが標的の衛星データを提供していたとアメリカメディアが報じました。
アメリカのウォール・ストリート・ジャーナルは24日、ヨーロッパの複数の国防当局者らの話としてフーシ派が紅海を通過する民間商舶をミサイルやドローンで攻撃する際にロシアが提供した衛星データを使用していたと報じました。
データは今年に入り、フーシ派を支援するイランの革命防衛隊のメンバーを通じて渡されたということです。
フーシ派は去年10月にパレスチナ・ガザ地区での戦闘が始まって以降、イスラム組織「ハマス」に連帯を示し、紅海で商船への攻撃を繰り返しています。
ロシアはフーシ派に情報を提供し、世界有数の交通量を誇る紅海で船舶を攻撃することでウクライナを支援する欧米諸国などに打撃を与える狙いがあります。