全国の小中学校での不登校の子どもが約35万人に上り、過去最多となったことが文部科学省の調査で分かりました。
文科省は毎年、全国の小中高校と特別支援学校を対象に不登校やいじめの状況などを調査していて、今月31日に昨年度の結果を公表しました。
それによりますと、不登校の状態にある全国の小中学生は前の年度から約4万7000人増え、34万6482人となりました。
これで11年連続での増加になり、過去最多となっています。
高校でも約8000人増えていて、過去最多の6万8770人です。
文科省は増加の要因として、不登校に対する理解が広がったことで無理に学校に行かせなくてもいいと考える保護者が増えたことなどを挙げています。
一方、小中高校などでのいじめの認知件数は73万2568件で過去最多になりました。
不登校や自殺につながる深刻ないじめに該当する「重大事態」も過去最多となる1306件で、このうち4割ほどは重大事態として把握するまで学校側がいじめとして認知していない状況だったということです。