大統領選まであと2日。次のリーダーに求めるものは何なのでしょうか。アメリカ人の本音を聞いてみました。
■アメリカ大統領に何求める?
ニューヨークのトランプタワー。高さ202メートルの超高層ビルです。
入り口から奥に行って右に曲がったところに大きなアメリカ国旗がずらっと並んでいて、さらにその先に行くと45という数字があり、第45代アメリカ大統領のドナルド・トランプと書いた大きなモニュメントが壁に打ち付けられていて、かなり荘厳な内装となっていました。
現在のバイデン大統領は第46代。では、第47代目には誰がなるのか。世界中に影響を及ぼす選挙、アメリカ大統領選の投開票日が目前に迫っています。
■大統領選直前!街で聞いてみた!
大統領に求めるものをニューヨークで聞いてみました。
女性 「(Q.大統領を選ぶのに何を一番重視する?)一番大事なのは誰でも必要なものを買うことのできる経済、それと国境の治安です。どこで暮らしていても好きに旅行ができて、安全に生活できることが大事です」
男性 「経済、そして安全保障です。その2つが最も重要だと思います。より強い国境警備が必要で、移民対策をやるべきだと思っています」
では、カマラ・ハリス候補とドナルド・トランプ候補、どちらに投票するのでしょうか。
女性 「トランプ氏です。彼は国を前進させる、いい指導者になると思います」
男性 「恐らく共和党に投票します。だからトランプ氏です」
2人とも選ぶのはトランプ前大統領。ニューヨークといえば民主党が強いイメージですが…。
女性 「(Q.ニューヨーク在住ですか?)いいえ、バージニア州に住んでいます」
男性 「ハワイです」
今度はニューヨークに住んでいる人に聞いてみました。
ニューヨーク在住の男性 「もっと雇用が必要です。中間層や、それより下の人のためにもっと機会が必要です」
投票先は、もう決めているのでしょうか。
ニューヨーク在住の男性 「いつも決めるのが遅いんです。なぜなら、まだ両候補が何を言うのか見たいからです」
ところ変わってオハイオ州コロンバス。大行列ができていました。
有権者 「午後2時に行列に並んで、そして6時になってやりました。投票しました。最高の気分です。自分の声を届けられて誇らしいです」
期日前投票をするための行列でした。
そして、決選は5日の火曜日です。
民主党 カマラ・ハリス副大統領 「さぁミシガン、あと2日。準備はいい?準備はいい?私たちは後戻りしない。なぜなら私たちの戦いは未来のため。そして自由のための戦いだから」
共和党 ドナルド・トランプ前大統領 「言えるのは火曜日に投票に行き、戦いを終わらせようということだ。そうしたらパーティーの時間だ。皆、火曜日の投票でカマラをクビにして、皆でアメリカを救うんだ。我々は税金を下げ、インフレを終わらせ賃金を上げる。そして何千もの工場をアメリカに古き良きジョージア州に取り戻す」
選挙戦の終盤で2人が積極的に演説に入っているのは激戦州と呼ばれる場所。実はアメリカの大領選挙では有権者は直接、大統領を選んでいるわけではありません。
有権者の代表である選挙人538人が人口に応じて全米50州と首都ワシントンに割り振られていて、ほとんどの州では1票でも多い票を得た大統領候補がその州の選挙人を総取りするのです。
民主党が強いのが青い州、共和党が強いのが赤い州、そしてそのどちらでもない、支持が拮抗(きっこう)しているのが7つの激戦州です。
なかでもペンシルベニア州は選挙人が19人と最も多く、最重要視されている州です。
町を歩いていると、選挙ポスターを数多く目にします。スペイン語で女性を大統領にと書かれていて、ヒスパニック系からの人たちの支持を表しています。
地元の住民 「カマラ・ハリスには私と同じような背景があるんだ。貧しくて、マイノリティーとして育った。私の票は彼女にあげるよ」
一方、町を歩けばトランプ支持を強く打ち出している家も目にします。
地元の住民 「人生で2回しか投票したことがないけど、どっちもトランプだ。なぜなら政治家ではなく賢いビジネスマンだからね」