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【両院懇談会で衆院選敗北を総括】党内不満ガス抜き“石破自民”総理指名選挙で波乱は

政治

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自民党は7日、両院議員懇談会を開き、石破総理はじめ、党役員が出席した。衆院選の敗北を総括したうえで、特別国会で行われる総理を指名する選挙に向けて、党内結束を図る狙いがあると見られる。同懇談会では、選挙大敗について党執行部への批判や不満が相次いだ。懇談会の冒頭、石破総理は党所属の国会議員ら前に、「痛恨の極みだ。深く反省し、お詫びをしなければならない」と語った。出席者からは、「今回の負けは歴史的大敗」「総理が責任を取るべき」「この流れを夏の参院選までに断ち切らないと本当に下野してしまう」などの厳しい批判が相次いだ。衆院選の結果について、石破総理に対する即時の辞任要求はなかった。

両院議員懇談会では、裏金問題で非公認となった候補が代表を務める党支部に対して、党本部が公認候補と同様に2000万円を支給したことが判明した問題について、党員から経緯の説明を求める意見が多く上がった。千葉5区で敗退し、比例復活で当選した英利アルフィヤ氏は、「2000万円の支給問題で、大幅に風が変わった。そして、多くの同志が、その理由で上がってこられなかったということも考えてほしい」と苦言を呈した。総裁選で石破総理と争った高市早苗・前経済安全保障大臣は同懇談会に姿を見せなかった。高市氏は5日、萩生田光一元政調会長、古屋圭司元国家公安委員長ら約20人と会食した。高市氏は、「自民党がガタガタしていたら野党になる。結束して党を盛り立てよう」と呼び掛けた。岸田前総理は10月29日、衆院選の慰労を目的に、木原元官房副長官ら旧岸田派の衆院議員と東京都内で会食の場を設けた。

自民党は7日、野党に衆院予算委員長のポストを譲る方針を示した。自民・立憲の国対委員長会談で、衆院予算委員長のポストを立憲が持つこと、また、本会議の議事などを決める議院運営委員長は従来通り自民が担うことが合意された。17の委員長ポストも議席に応じて、自民9、立憲5、日本維新の会1、国民民主1、公明1と配分された。予算委員長ポストを、野党が担うのは1994年の羽田政権以来、30年ぶりとなった。

★ゲスト:久江雅彦(共同通信特別編集委員)、鈴木哲夫(ジャーナリスト) ★アンカー:杉田弘毅(ジャーナリスト/元共同通信論説委員長)

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