選挙後、初めてバイデン大統領(81)と面会したトランプ次期大統領(78)。議会では共和党が過半数獲得を確実にし、トランプ色の濃い布陣が誕生します。気になる日本への影響は。
■暖炉の前で“ライバル”が握手
バイデン大統領 「次期大統領で前大統領のドナルド」
トランプ次期大統領 「どうもありがとう」
バイデン大統領 「おめでとう」
トランプ次期大統領 「どうもありがとう」
バイデン大統領 「円滑な政権移行が行えることを期待しています。あなたが必要なものを提供しますし、きょう話し合いもしましょう」
トランプ次期大統領 「はい」
バイデン大統領 「おかえりなさい」
トランプ次期大統領 「ありがとうございます。政治は厳しく、多くの場合、あまり良い世界ではありませんが、きょうは素晴らしい日です。これ以上ない円滑な政権移行に感謝します、ジョー」
バイデン大統領 「どういたしまして…以上です」
一斉に飛び交う記者の質問に満面の笑顔を浮かべるバイデン大統領。つい先日まで、いがみ合っていた2人とは思えない光景でした。
バイデン大統領 「ドナルド・トランプには人格がない。ビジネスにも失敗した。私が目にするごみは彼の支持者だ」
トランプ前大統領 「私の支持者はペテン師バイデンや嘘つきハリスより、はるかに質が高い」
燃え盛る暖炉の火を前に過去の因縁をすっかり水に流したように見える2人。この後、約2時間にわたって会談しました。
ちなみに4年前、大統領選挙に敗れたトランプ氏は大統領交代に伴うこの伝統的な儀式を拒否しています。
同じ日、連邦議会下院の選挙でも共和党が多数派となることが確実となり、赤をシンボルカラーとする共和党が大統領と上下両院を掌握する「トリプルレッド」を達成しました。
■「トランプ色」強い布陣 日本へ影響は
中丸徹外報部デスク 「トランプ次期大統領、1次政権では後半、下院を民主党に握られたこともありまして、大統領を辞めさせる決議をされるなど自由にいかないこともありました。今回トリプルレッドを確立させたことで、トランプ氏は議会と協力して政策を進めることで基本的には、やりたいことがやれるようになります。実際にトリプルレッドが確定して、景気刺激策がうまくいくとみてアメリカは株高ですし、アメリカの経済が強くなれば日本経済にも良い影響が考えられます。一方で、中国や日本に高い関税をかけるなど強い措置を取ればマイナスもあり得ますので、日米関係を生かした緻密(ちみつ)な交渉が求められる」
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