ペルーで開かれていたAPEC=アジア太平洋経済協力会議は自由な貿易環境の実現などを明記した首脳宣言を採択しました。自国優先を掲げるアメリカのトランプ次期政権を牽制(けんせい)しています。
採択された「マチュピチュ首脳宣言」は、貿易や投資、環境問題などの分野で「大きな変化が起きている」と指摘し、「効果的な多国間協力が一層重要となる」と明記しました。
自国優先を掲げるトランプ氏が次のアメリカ大統領に選ばれたことで保護主義的な風潮が広がるとの警戒感があり、新政権発足を前に対抗姿勢を示して牽制しています。