生命保険最大手の日本生命は定期的に保険料を支払う「平準払い」の保険で、予定利率を約40年ぶりに引き上げると発表しました。
日本生命によりますと、引き上げが適用されるのは来年1月2日以降に契約する保険です。
主な対象は学資保険や年金保険といった貯蓄型の保険ですが、一部の医療保険なども対象です。
予定利率の引き上げ幅は0.15から0.4ポイントで、最も引き上げ幅が大きい年金保険などは0.6%が1.0%になります。
例えば20歳の男性が65歳で満期を迎える受取総額1000万円の年金保険に加入した場合、これまでより約43万円少ない積立額で同じ総額を受け取ることができます。
引き上げは日本銀行による利上げで金利が上昇したことや、それに伴う運用環境の改善などを受けたもので、バブル期の1986年以来約40年ぶりです。
日本生命によりますと、大手生命保険4社のなかでマイナス金利解除後に平準払い保険の予定利率を引き上げるのは、これが初めてだということです。