機械メーカー「大川原化工機」への捜査の違法性を巡る控訴審が25日、結審しました。判決は来年5月28日に言い渡される予定です。
大川原化工機を巡っては違法な捜査で社長らが逮捕・起訴されたとして、東京地裁が国と都に合わせて約1億6000万円の賠償を命じましたが、これを不服として双方が控訴していました。
これまでの裁判では、当時の警視庁公安部の捜査員の1人が「決定権を持っている人の欲で立件した」などと証言していました。
東京高裁で行われた控訴審は今月25日で結審しました。
裁判の後の会見で、社長側は「冤罪(えんざい)という言葉でなく警察による犯罪だと感じている。判決では、しっかりと正義を示してほしい」などと主張しました。
一方、国と都側は「不当な意図をもって事件の捜査が行われたものではない」などとして争う姿勢を示しています。
判決は来年5月28日に言い渡される予定です。