IR事業を巡る汚職事件で収賄の罪などに問われている元衆議院議員の秋元司被告について、最高裁は上告を退ける決定をしました。懲役4年の判決が確定することになります。
内閣府の副大臣としてIR(カジノを含む統合型リゾート)担当だった秋元司被告(53)は、中国企業側から総額約760万円相当の賄賂を受け取ったほか、贈賄側に裁判で嘘の証言をするよう依頼した罪に問われています。
裁判のなかで秋元被告は一貫して無罪を主張していましたが、1審の東京地裁は2021年に懲役4年、追徴金約750万円の判決を言い渡しました。
2審の東京高裁もこれを支持していました。
秋元被告は不服として上告していましたが、最高裁は今月17日付で退ける決定をしました。
これで懲役4年の判決が確定することになります。
また、収賄の罪で共犯に問われた秋元被告の元政策秘書の豊嶋晃弘被告(46)についても、最高裁は上告を退けました。
懲役2年、執行猶予4年の判決が確定することになります。