去年11月に労働者が受け取った現金の給与総額は前の年の同じ時期と比べて3%増えましたが、物価が高騰しているため、実質賃金は4カ月連続でマイナスとなりました。
厚生労働省が発表した「毎月勤労統計調査」によりますと、去年11月に労働者が受け取った基本給や残業代などを合わせた「現金給与」の総額は平均30万5832円で、前の年の同じ月と比べて3%増加し、35カ月連続でプラスとなりました。
一方で、物価の影響を考慮した「実質賃金」では、前の年の同じ月と比べて0.3%減り、4カ月連続でマイナスとなりました。
実質賃金が減っていることについて、厚生労働省は「賃金の伸びが続いているが、同じように物価の高騰も続いている。電気とガス料金への補助がいったん終了したことも今回の物価の伸びに影響した」としています。