街が濃い霧で覆われました。
インド北部のウッタルプラデーシュ州。霧の中から現れた列車が再び霧の中へと消えていきます。
三輪タクシーの運転手 「濃霧で視界はゼロ。誰も外出したがらないから日中は仕事にならない」
霧が濃すぎて視界はほとんどありません。以前はうっすらと見えていた世界遺産のタージマハルも完全に霧の中です。
観光客 「こりゃだめだ。出直してくるよ」
霧の原因は、北部を襲っている寒波です。気温がひと桁まで下がるなか、川では水浴びをする人たちの姿が…。霧が湯気のように見えますが、正真正銘、冷たい水です。
沐浴(もくよく)に来た人 「とても寒いが耐えられる。ガンジス川で沐浴をしたから」
厳しい寒さのなか、現地では大移動が始まっています。
13日から始まるインド最大の祭り「クンブメーラ」。ガンジスなど3つの川が合流するという聖地で開催。今年、予想される訪問者数は6週間で4億人以上。世界最大の宗教イベントとして知られています。
宿泊用のテントは10万人分。仮設トイレも15万以上。当局は、およそ10万人を動員して安全の確保などに努めるということです。