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「人間として考えて欲しい」袴田ひで子さんが再審開始決定後の不服申し立て巡り訴え

社会

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 再審=裁判のやり直しの制度の見直しに向けて法制審議会の部会で議論が続くなか、袴田巌さんの姉・ひで子さんは「巌が頑張ってきたことを人間として考えて欲しい」と訴えました。

 再審制度を巡っては、再審開始の決定後に検察官による不服申し立てを禁止する必要性などについて、法制審議会の部会で意見が割れています。

袴田巌さんの姉 袴田ひで子さん 「これでは巌は何のために47年7カ月、拘置所に入っていたのか分かりません。(検察官の)抗告も禁止していただきたいと思っております」

 袴田巌さんの事件で再審開始の確定までに40年以上かかったことについて、姉のひで子さんは26日の会見で、早期の再審開始を実現するために検察官による不服申し立てを禁止すべきだと訴えました。

 26日の部会では、刑の執行停止などについて改めて議論されました。

 弁護士の委員からは「死刑事件の場合は取り返しがつかないことになる」として、検察官だけではなく裁判所の判断で執行停止をできるようにすべきだという意見が上がりました。

 一方、検察官の委員は「刑の執行を停止すべきではない人が停止されるという事態も生じうる」と指摘し慎重に検討すべきだとしています。

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