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4都県の警察幹部が異例の会見 首都圏強盗の“首謀者”逮捕

社会

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 首都圏で相次いだ闇バイト強盗事件が急転。組織の首謀者とみられる男ら4人を初めて逮捕です。

■4都県の警察幹部“異例の会見”

 実に50人以上の逮捕者を出した一連の闇バイト事件。初めて“首謀者”とみられる4人にたどり着きました。

 去年10月、千葉県市川市の住宅に男が侵入し、金品などを奪って逃走しました。住人の女性が暴行され、重傷を負った事件。

重傷を負った女性の母親 「ごめんねとしか言えなかった、一人にして。生きて帰ってきてくれてありがとう」

 この事件では実行役ら3人が逮捕・起訴されています。ただ…。

逮捕された男の供述 「約束された報酬は全く払われなかった」

 1年以上が過ぎ、ついにその“指示役”とみられる4人が逮捕されました。

 市川市の事件が起きたのは去年10月。首都圏闇バイト強盗事件が相次いでいた時期です。

 合わせて18件の事件では2000万円以上の金品が奪われました。

 横浜市の事件では後藤寛治さん(75)が殴られ、殺害されています。

 市川市の強盗傷害事件の“指示役”として4人の男が逮捕されました。

 実行役など51人が逮捕されている18件の事件。これらの事件で首謀者である指示役が逮捕されたのは初めてのことです。4人は同世代で、仲間関係にあったとみられます。

村上容疑者の同級生 「中学時代はバスケ部だったのでスポーツ少年というイメージ」 「(Q.どんな仕事をしていた?)不動産の仕事をしていると聞いた。クラブに行ったりシャンパンおろしてるイメージ」

 逮捕のきっかけの一つはスマートフォンです。「パトリック」「PTA」など9つのアカウントを使用。捜査本部は実に750台ものスマホを1年以上かけて解析したそうです。

 実行役らはSNSで募集。「U(受け子)」、「D(出し子)」のいずれか。または、報酬が高い「タタキ(強盗)」を自身で選択。その際に免許証などの写真を提出させていたということです。

 その逮捕は“異例の形”で発表されました。

警視庁 親家和仁刑事部長 「(スマホ解析の)結果に加え、関係被疑者の供述や全国警察が保有する関連情報を集約し、断片的なものも含め一つひとつのピースをパズルのように組み合わせていきました」

 会見には一都三県の合同捜査本部の指揮を執った「刑事部長」らが一堂にそろいました。

 刑事部長が容疑者検挙で会見を行うのはオウム真理教特別手配犯が逮捕されて以来、実に13年ぶりのことです。

元埼玉県警刑事 佐々木成三氏 「去年、特殊詐欺の検挙人数は2200超だが、中枢の容疑者は50人、全体の2%くらい。まさにオールジャパン、そういう体制を作って警察の威信にかけて実態解明するという姿勢だったと思う」

 合同捜査本部はほかの17の事件も首謀者とみて捜査を進めています。

元埼玉県警刑事 佐々木成三氏 「残念ながらトクリュウのグループはこの1つだけではないと思う。今年は特殊詐欺だけでも1200億円を超える被害総額。このようなグループも多くあるなか、このグループに対して警察は強いところを示さないといけない」

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