政府は太平洋戦争中の1944年にアメリカ軍に撃沈された学童疎開船「対馬丸」を鹿児島県の悪石島近くの海底で発見したと発表しました。
内閣府によりますと、船体が発見されたのは悪石島の北西約10キロの水深870メートルほどの海底です。
遠隔操作による無人探査機で行った調査で、右舷の船首近くに白い文字で書かれた「対馬丸」の船名が撮影されました。
内閣府は後日、改めて詳細な調査結果を公表するとしています。
対馬丸は1944年8月に沖縄県から長崎県に向かう途中、アメリカの潜水艦の魚雷攻撃を受けて沈没し、集団疎開の学童を含む1500人近くが犠牲となりました。