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アメリカ・イラン 停戦協議へ 交渉難航か 譲歩できないワケ

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 アメリカとイランによる停戦に向けた協議が始まる見通しです。両者の間で停戦に向けた条件に隔たりがあり、その溝が埋まるのかが焦点です。

■アメリカ・イラン 停戦協議へ

アメリカ トランプ大統領 「バンス副大統領の幸運を祈っている。彼には大きな仕事がある。どういう状況になるかを見極めていく」

 アメリカとイランによる戦闘終結に向けた直接協議。求める合意内容についてトランプ大統領が説明しました。

アメリカ トランプ大統領 「核兵器を持たせないこと。それが第一だ。私はすでに体制の転換は行われたとみているが、それは判断基準には一度もなかった。核兵器は持たせない、それが99%だ」

 さらに焦点の一つ、石油輸送の要衝・ホルムズ海峡については即時開放を求めました。

アメリカ トランプ大統領 「我々は海峡を開放する。イランの協力があってもなくてもだ。それは必ず実現する。海峡の開放はかなり早く進むと思う」

 また、イランがホルムズ海峡を通過する船舶からの通航料を取ることも許されないとしています。

アメリカ トランプ大統領 「(Q.今回の会談は1回きりか、それともこの後に何度かと考えているのか?)それは分からない。私から言えるのは、あすの結果をみる必要があることだけだ」

 交渉の鍵を握るバンス副大統領。アメリカ側の代表団のトップとして出席します。

アメリカ バンス副大統領 「我々は交渉を楽しみにしている。前向きな結果が出ると思う。もちろんそれを見極めていく。大統領が言ったように、イラン側が誠意を持って交渉に臨むなら、私たちも喜んで受け入れるでしょう」

 そのバンス副大統領は日本時間の11日午後3時ごろ、協議が行われるパキスタンのイスラマバードに到着しました。

 一方、先んじて到着していたイランのガリバフ国会議長ら代表団。イランメディアによりますと、ガリバフ氏は到着後、アメリカが前提条件を受け入れた場合にのみ協議を始めると話しました。

 前提条件とはどんなものなのでしょうか。ガリバフ氏がSNSで主張していました。

ガリバフ国会議長のSNS(10日) 「当事者間で合意された措置のうち、レバノンでの停戦とイランの凍結資産の解除という2つがまだ実施されていない。この2つは交渉を開始する前に必ず履行されなければならない」

 その前提条件の一つ、レバノンでの停戦について動きがありました。

 レバノン大統領府は10日、レバノンとイスラエルの大使が電話会談したと発表。アメリカ国務省で14日にレバノンとイスラエルが協議することで合意したとしています。

 ただ、イスラエルのネタニヤフ首相は、レバノンとの直接交渉を始めると表明していましたが、イランとの一時停戦にヒズボラは含まれないと主張していて、協議の行方は未だ不透明です。

 協議が行われるパキスタンの首都イスラマバードには追加の治安部隊が投入され、各地にはバリケードや検問所が設置されました。協議会場周辺は当局によって関係者以外の立ち入りが禁止され、事実上の封鎖状態になっています。

 世界経済の行方に直結する協議、溝は埋まるのでしょうか。

■交渉難航か 譲歩できないワケ

 仲介国のパキスタンでのアメリカとイランの戦闘終結に向けた直接協議について、今後、協議はどう進んでいくのでしょうか。

 今、まさにイラン側と仲介国パキスタンによる協議が始まっています。

 この後、アメリカとの協議にも臨むことになりますが、交渉の基盤となる10項目の条件に双方で認識の食い違いがあるため、すんなりとは進まないと指摘されています。

 イランメディアは初回の協議は一日限定だとの見方も伝えています。

 一時停戦の期間は2週間ですが、この期間では戦闘終結とはいかず、交渉にはさらに時間がかかるとみられています。

(Q.イランでは停戦合意について、どのように受け止められているのでしょうか?)

 イラン政府を支持する人からは、これを「勝利だ」と捉える人がいる一方で、アメリカの条件を飲むことは「降伏」だと考える人もいます。

 和平協議の行方次第では「完全な降伏」になると懸念する声も聞かれました。

 一方、政権を支持していない人たちは体制転換をするとまで豪語したトランプ大統領に「失望している」とも話しました。

 「結局、私たちを助けてもくれなかったし、政権交代も成し遂げられなかった」と矛先はトランプ大統領にも向いています。

 協議の結果次第では政府を支持する人たちの不満にも向き合わなければならず、イランとしては譲歩したと受け取られるような条件は飲まない可能性が高いと言えます。

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