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2日間で“焼失2倍”住宅に迫る火の手…岩手・大槌町の山火事 新たに避難指示も

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発生から5日目を迎えた岩手県大槌町の山林火災。吉里吉里地区で焼けた面積は1000ヘクタール以上。自衛隊の大型ヘリ4機、中型ヘリ3機で空中から散水して消火活動が行われました。火は収まる様子がなく、住宅から数十mまで迫る場面がありました。焼失面積は、この週末で、2倍近くにまで広がっています。

■住宅に迫る火の手「水が足りない」

(草薙和輝アナウンサー)「時刻はまもなく午後2時です。大槌町の赤浜地区です。このあたり住宅もあるんですが、今すぐ目の前ですね。数百mもないところに激しく煙が立ち込めています」 炎は、5日目を迎えたきょう26日も、留まるところを知りません。大槌町赤浜地区では、住宅に火の手が迫っていました。 「煙が出ている辺り。下の方を見てみますと、火が上がっていますね。 燃えているのがここから見えます」 「いま来ましたね 消防車が1台到着しました。かなり現場はあわただしくなっています」 心配そうに見守る住民―。住宅への延焼を防ごうと、水をかける人もいるのですが… (近くの住民)「結局、渇いちゃうのもあるし、水も使っちゃいけないかなとか思ったりもするし。全然、今年、水が足りないので」

火の手が多い、山間部では…  「大槌町のこの辺り、昨日も火災があった場所なんですが、今日は林道を挟んで今、あちら反対側ですね、消火が行われています。奥の方で炎が上がっているのが確認できますね」 「かなり高く火柱が上がっていますね。また一面が激しく燃えています」 火元へと向かう隊員たち―。あたりを緊張感が包みます。しかし… 「先ほどから消火が行われているのですが、今また別のところに炎が上がっていますね。先ほどは燃えていなかった場所が今、燃えています」

■全焼の住宅…トラクターも被害

(堀井聡カメラマン)「山肌から赤い炎が上がっています」 22日の発生から拡大し続ける、山林火災。24日までに焼けた面積は730ヘクタールでしたが、きょう26日、午前6時時点で、2倍近い1373ヘクタールに広がっています。 住宅に火の手が迫っているなどから、対策本部は避難指示を1558世帯、3257人に拡大。これまでに、全焼した住宅1棟を含む、8棟が被害にあいました。

(斎藤尚ディレクター)「あぁ、焦げてますね…だいぶ」 地域住民の案内で、全焼したお宅を訪ねました。 「あぁ、トラクターももう完全にタイヤが焦げて、ホイールだけが残った状態になってますね」 土台だけを残し、焼き尽くされた家屋。そこに人の営みは感じられません…。流れ続ける水だけが、当時の生活を忍ばせていました。 (大槌町の住民 佐々木義男さん)「いや、ほんと悲しいですよね。ハウスで野菜の苗を作っていたのはこのハウスだと思うんですけど、ダメになったって、さっき本人(住人)が言ってましたから」

■消防団「消せずとも“時間稼ぎ”を」

こうした被害を食い止めようと、火種が残る山中で、消防団が消火活動を行っていました。 「このあたり一帯ですね、一度は消火が終わっているんですが、あのあたり煙が上がっていますね。消防隊がさらなる消火活動に移っています」 20kmにもなる背負い式の消火器具を使って、残り火を消していく地道な作業。山間部など、ホースが伸ばせない場所の消火は、こうした器具に頼らざるを得ないのです。 「すごく、はがゆいですよね」 『大好きな大槌に貢献したい』と、消防団に参加した、兼澤幸男さん。火災発生から、夜を徹しての消火活動をしてきました。 「うわぁ、そこの火が高ぇな」 一時は、地域的な水不足から、クワを使って火を抑えたり、土をかぶせて消火していたといいます。 (大槌町消防団 兼澤幸男さん(41))「我々が駆けつけた時点では、消火活動に使える水がなくてですね。建物には火が迫っていたので、少しでも火の勢いを抑えるという意味で…完全に消すことはできなくてですね、ただ時間稼ぎはできてたので」 消しても消しても、再びあがる“火の手”。こうした現実に、無力感を感じることすらあると言います。 (兼澤幸男さん)「目の前の火を消したところで鎮圧できたわけではなくて、もうあちこちで本当に火が燃えているんで」

4月26日『有働Times』より

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