香川県坂出市の沙弥島は、瀬戸内国際芸術祭2019の春会期限定の会場です。初日から多くのお客さんが訪れました。
(訪れた人はー) 「すごく待ち遠しくて、やっと開幕だなみたいな」 「船に乗らなくても手軽に気軽に行きやすくて、作品も海にすごく近いのできれいでいい」
沙弥島会場のメイン作品の1つが、過去2回の瀬戸芸で人気を集めた「そらあみ<島巡り>」です。
(石井俊大リポート) 「こちらの作品は、今回で3度目の展示なんですが、与島エリアの島の皆さんが集まる機会を作るために、もう一度1から作り直したものなんです」
「そらあみ<島巡り>」は、千葉県のアーティスト五十嵐靖晃さんが、瀬戸大橋で繋がる櫃石島、岩黒島、与島。そして今は陸続きの沙弥島、瀬居島で地元の人たちなど254人とともに漁網をつなぎ合わせました。
縦5メートル、横は60メートル。26日も、多くのお客さんが5色のコントラストと網目越しに見る瀬戸内の風景を満喫していました。
(そらあみ<島巡り>を制作/五十嵐靖晃さん) 「周りの自然の現象とともに(見え方が)変わっていくので何度か足を運んでもらっていろんな風景と『そらあみ』を重ねて見てほしい
(石井俊大リポート) 「こちらの作品、乗って楽しむこともできます。まだ作業中なんですが、作業を見てもらおうというのも、この作品の目的の1つなんです」
「人が住める船」をコンセプトに作られている作品「ヨタの漂う鬼の家」は、今回が初めて展示されました。大阪府の2人組アーティスト「Yotta」が手がけています。
(Yotta/木崎公隆さん) 「(地元の)皆さんに聞きながら、いろいろ作っている状態なので、それも踏まえて、どんどん出来ていく様子も見ていってほしい」
春会期中の完成を目指していて、今後、実際に瀬戸内海を航海する予定だということです。
沙弥島会場では、10組のアーティストの作品が展示されています。瀬戸内国際芸術祭の春会期は5月26日まで、沙弥島を含む8つの島と2つの港で開かれます。