新型コロナウイルスに対する十分な感染防止対策が取れないと岡山県玉野市が2020年、渋川海水浴場を開設しないことを2日、決めました。
(記者) 「例年夏休みには多くの人でにぎわう渋川海水浴場ですが、今年は少し寂しい夏になりそうです」 玉野市の渋川海水浴場は「日本の渚百選」に選ばれ、毎年夏には多くの海水浴客が訪れています。2019年は44日間で約5万人が訪れました。
(玉野市/黒田晋 市長) 「令和2年度、渋川海水浴場は開設をしない。100パーセントの感染症対策はもちろん難しい中で、多くの方々の不安を解消するための手だてが、現状ではわれわれとして用意できない」
渋川海水浴場は岡山県外からの客も多く、「3密」を防ぐなど十分な感染防止対策が取れないと判断しました。
イベントやシャワー、更衣室などの使用を中止にします。
(地元住民はー) 「小さい時から地元なので夏のたびに来てましたけどすごく寂しいですね」
「(来る人が)減るんじゃないかな多分。ここのホテルもおそらくそんなに来ないんじゃないかな」
渋川海水浴場が開設を中止するのは初めてで、周辺のホテルや飲食店への影響も心配されます。
夏は「海の家」として営業しているカフェの店主も、残念そうにしていました。
(渋川カブーロ 浜茶屋/大賀拓郎 店主) 「年間の半分くらいの売り上げは海水浴シーズンにありますので、結構夏が重要なところだったんですけど」
岡山県では倉敷市の沙美海水浴場や岡山市の宝伝海水浴場、犬島海水浴場も新型コロナウイルスの影響で2020年の夏の開設中止を決めています。