瀬戸内に春の訪れを告げる魚、「サワラ」の話題です。22日朝、高松市中央卸売市場で行われた初競りでは「過去最高」の価格が付きました。
初競りは午前5時30分にスタートしました。最高値は1キロ2万8000円。これまでで最も高かった2019年の1万8000円を上回り「過去最高」となりました。
競り落とした高松市の「新鮮市場きむら」は、新型コロナで落ち込む飲食業や水産業を盛り上げたかったとしています。
(株式会社きむらホールディングス/木村宏雄 社長)
「お祭りなので、景気づけのためにちょっと張り込んで、キロ2万8000円で落としました」
(在間隆真リポート)
「競り落とされたサワラが運ばれていきます。県内のスーパーマーケットや飲食店に届けられます」
(香川県魚市場株式会社 近海課/柴野将海 課長)
「高値はめっちゃ高くつきました。最後は安くなりましたけど。一般の人に食べやすい、買いやすい金額になったと思います。サワラを食べてもらって、コロナに負けないように頑張ってほしい」
22日の初競りは、最高値は「過去最高」となったのですが、平均価格は1キロ668円で2020年より100円ほど安くなったそうです。稚魚の放流などで漁獲量が増えたことと、新型コロナで購入する飲食店の数が減ったことなどが影響しているとみられます。