新型コロナの影響などで生活に苦しむ人を支えようと、岡山県瀬戸内市の駄菓子販売店が11日、自社で生産したカボチャなどを支援団体に寄付しました。
瀬戸内市で「日本一のだがし売場」を運営する大町が岡山市の北長瀬コミュニティフリッジに寄付したのは、「備前黒皮かぼちゃ」約320キロなどです。
備前黒皮かぼちゃは、かつて備前地域で盛んに生産、出荷されていましたが、今では家庭用にわずかに栽培されています。そこで大町などが2014年に「復活させる会」を立ち上げ、徐々に生産量を回復させています。
(記者リポート)
「多くの人に手に取ってもらいたいと、こちらのカボチャは1世帯1つまでということです」
備前黒皮かぼちゃは戦時中に「命をつないだカボチャ」とも言われています。新型コロナ禍で困窮している人を支えたいと今回、北長瀬コミュニティフリッジに寄付されました。
北長瀬コミュニティフリッジでは、生活に困っている人が事前に登録すると、寄付された食品や日用品を無料で持ち帰ることができます。
(カボチャを寄付した 大町/秋山創一朗 専務)
「日本全国がコロナの影響で大変なことになっている。うちも例外ではないが、そんな中で、このカボチャが戦時中には命をつないだと言われていたことがあるので、本当に困っている方に食べていただきたい」