絵画や漫画を中心に日本やイタリアで活躍したタイガー立石さんの作品展が、高松市で開かれています。
タイガー立石さんは1960年代から90年代にかけて、日本とイタリアで絵画や漫画を中心にさまざまなジャンルで活躍しましたが、1998年に56歳で亡くなりました。
会場の高松市美術館には、立石さんの作品、約250点が展示されています。
富士山をテーマに、ネオンを使って1964年に作られた作品です。当時、アメリカを中心に広がっていたポップアートの影響を受けていて立石さんは、和製ポップアートの先駆けとして注目されていたそうです。
立石さんはコメディー漫画も制作しました。「観光術」というタイトルの漫画は、景色を眺める仙人の目に地球が飲み込まれ、最終的に宇宙を漂うという、スケールの大きな物語となっています。
絵画と漫画を融合させた作品「Wiper in Jungle(ワイパー・イン・ジャングル)」には、立石さん独自の手法「コマ割絵画」が使われていて、3コマ漫画風にヤシの木がワイパーのように動いて月を拡大する様子が描かれています。
この展覧会は11月3日まで行われる予定です。