香川県東かがわ市で大学生たちが「海賊船」のオブジェを造るアートプロジェクトを進めてきました。10月23日、完成を記念した「宴」が開かれました。
「宴」の舞台は東かがわ市の造船所の跡地です。中には、長さ10メートルほどの海賊船のオブジェがありました。
海賊船のプロジェクトは東かがわ市出身で香川大学創造工学部の3年生、三谷なずな さん(20)が2021年4月に始めました。
(香川大学 創造工学部3年/三谷なずな さん)
「海賊船を造ったりしたら身体的なつながりが復活するんじゃないか、というコンセプトがあって」
新型コロナの影響もあり人と人のつながりが薄くなっていると感じた三谷さんは、呼び掛けに応じた大学生たちと力を合わせて、いちから「海賊船」を造っていきました。
その輪は少しずつ広がり必要な木材や布などは東かがわ市の人たちが提供してくれました。
完成記念イベント「宴と出港」ではスモークや照明を使い、海賊船を中心に幻想的な空間をつくり出しました。
メインの帆には、これまでの活動をまとめた映像を映し出しました。照明や映像の制御も大学生たちが行いました。
思うように動かない部分もありましたが……。
(香川大学 創造工学部3年/三谷なずな さん)
「何もない状態から始まって、いろんな苦労を乗り越えて、当日もなぜか苦労があって、というその全てを閉じ込めてこのプロジェクトだと思うので」
「密」を避けるために3回に分けて行われた「宴」。訪れた人たちは完成した海賊船に乗るなどしてその大きさを感じていました。
(来場者は―)
「想像以上にものが大きくて世界観も含めて完成度が高いなとびっくりしています」
「大きかった、おふね」
(香川大学 創造工学部3年/三谷なずな さん)
「子どもの時みたいに遊んでいるという壮大な規模なんですけど、一番良かったなと思うのが、東かがわ市のすごいことをやっている人とつながる事ができて本当にやって良かったという感じ」