香川大学の学生が高松市の商店街と手を組んで、子どもに無料で弁当を配る取り組みを始めました。
高松市の高松ライオン通商店街にある多目的交流スペースに23日に開かれた「こども食堂」です。中では大学生がお弁当にご飯を詰めていました。
だし巻き卵や肉団子などのおかずは商店街にある居酒屋が作ったものです。この取り組みは香川大学の学生が課外活動として行っているものです。
高松市の小・中学校に案内のチラシを配り、そのチラシを持ってきた子どもに無料で弁当を提供します。
(香川大学ひとまちリングプロジェクト 結。/安田葵 代表)
「学校以外にも子どもが来られる場所ができたらいいなということで、地域の方と一緒に家庭とか子どもとかを支えていけるようになったらいいなと思って始めました」
(記者リポート)
「子どもたちにお弁当を配るブースの横では、家庭で余った食べ物などを困っている人たちに配るフードドライブの取り組みも行われています」
フードドライブの取り組みは今回が2回目。前回は約250キロの食料品が集まりました。
集まったものは高松市社会福祉協議会に寄付し、生活に困っている人に配られます。
(寄付した人は―)
「(Q. 何を持ってきたんですか?)お米とレトルト食品。大学生がこういうことに参加していることには本当に感謝します」
(高松ライオン通り商店街振興組合/松山千惠子 理事長)
「若い人から元気をもらえますよね。学生さんが参加してくれることで元気のある商店街にしていきたいと思います」
頻繁に人が訪れるフードドライブ。一方、こども食堂は開始直後に1人が受け取ってからは1時間、誰も訪れませんでした。
(こども食堂/小嶋望愛 代表)
「もうちょっと来ると思ってましたでも、まだ期待しているんで」
すると……。
(お弁当を受け取った小学1年生は―)
Q.お弁当もらえてどうでした?
「うれしかった」
Q.お腹すいてる?
「うん」
(香川大学 学生プロジェクト担当教員/古川尚幸 教授)
「今回どこがいけなかったのか、次どうすればもっとよくなるのかって考えるのも大学教育の一環なんで、すべてがうまくいくのがいいってわけではなくて」
(こども食堂/小嶋望愛 代表)
「(チラシが)みんなにいきわたっていないのが問題なのかなと思っています。今後どういう対策していったらいいかっていうのを考え直したいと思います」
こども食堂とフードドライブは今後も、月に1回高松ライオン通商店街で開く予定です。