各地の小学校で入学式が行われ、新1年生たちが、学校生活をスタートさせました。この小学校での学びをよりよいものにするために、幼稚園や保育園などではどのような取り組みが有効なのか。
高松市の保育園の取り組みから考えます。
(いちばん星保育園のミニ授業の様子)
「これから寺子屋いちばん星を始めます。よろしくお願いします」
高松市牟礼町にある「いちばん星保育園」では年長の子どもたちに、毎日1時間ほど「ミニ授業」を行っています。
(記者リポート)
「一人一人に自分の机と自分の椅子が用意されて、子どもたちは小学校と同じ形で話を聞いています」
ポイントは、「小学校と同じような環境」を作ること。この保育園の秋山達郎園長は、以前小学校で教師をしていました。
(いちばん星保育園/秋山達郎 園長)
「半分小学生になった気分で、そうするとますます先生の話を聞こうとしますよね」
そして、他にもポイントが。この日、子どもたちは野菜を育てる畑の雑草を抜いて土を耕しました。
作業をしていると虫が出てきました。子どもたちは驚いたり、優しく触れたりします。
こちらの保育園では子どもたちが「発見できる機会」を作ることを意識しています。「知ることの喜び」を感じてもらうのが狙いです。
(いちばん星保育園/秋山達郎 園長)
「子どもって『やりたい』『できるようになりたい』、その塊なんですよね。生きる喜びの塊というか。その喜びをたくさん刺激してあげて、そこで自分ができるようになっていく喜び・高まり、刺激の面白さ全部感じて、それが小学校の生活につながっていったら、より豊かな小学校生活になるかな」