プロのサッカー選手を目指す香川の小学生をご紹介します。夢をかなえるために彼は大きな決断をしました。
(児山藍士 君)
「好きな選手は内田篤人選手」
香川県三木町の小学6年生・児山藍士君。1年生の時にサッカーを始め、今は週に4日チームの練習や試合に参加するほか、毎朝6時ごろから公園で自主練習しています。
(児山藍士 君)
「日常に欠かせないスポーツというか、生活の一部になっています。きつい時はありますけど、自分はそれを乗り越えてやっとプロになれると思っているので、どんだけきつくてもこれをやめたいとか思ったことはない」
家では両親が撮影した練習や試合の映像を見ます。児山君はほぼ毎日、この「振り返り」をしています。
(児山藍士 君)
「自分の視野でしか考えられないし自分の見えているところでしか振り返られないので、自分のプレーを素直に見られることがいいところだと思います」
(父/拓矢 さん)
「夢のために自分のことを悲観しないし、自分の課題と向き合って諦めず努力し続けている」
児山くんの強みは、ボールを止める「トラップ」と、味方にボールを送る「パス」の精度が高いことです。
(児山藍士 君)
「(Q.得意なことは?)仲間にとってトラップしやすいボールを出したり、キープをして時間を作って、仲間の余裕を持たせてからパスをしたりすること」
藍士くんは、4年生から香川町FCに所属。中盤の攻撃的なポジションを任されています。
(香川町FC/中條昌広 監督)
「特に視野の広さとか、そういうのは徐々に成長してきている。ONとOFFがハッキリして、練習中は常に集中し、努力できる子ではある。子どもらしい小学生らしい楽しい子ですよ」
(クラブのメンバーは―)
「サッカーの足元技術はあってうまいけど、なんか変なことをしてくる!」
ストイックにサッカーに打ち込む児山君は、スペインのビッグクラブ・FCバルセロナが日本で行っているキャンプに参加。約700人の参加者の中から2022年3月のスペイン遠征のメンバーに選ばれました。
そしてこの夏、児山君は大きな決断をしました。
(児山藍士 君)
「スペインに1人で留学します」
児山君はサッカー選手を育成する留学プログラムに参加し、2022年9月から約1年間スペインに留学することになりました。
現地では寮生活をしながらインターナショナルスクールに通います。その上でスペインの指導者らのもとでサッカーに打ち込みます。
(児山藍士 君)
「行かせてよかったなと思わせるくらいの成長を見せたい。身体能力がなくても自分を生かせる選手になっていきたい」