大型蓄電池の製造・販売を目指す東京のベンチャー企業「Power X」が岡山県玉野市に建設している組み立て工場の建屋が完成しました。
「Power X」が玉野市の海沿いに建設中の蓄電池モジュールの生産拠点「Power Base」。8月、建屋が完成したのは蓄電池を組み立てる工場棟です。
元々あった工場をリノベーションしていて、広さは約6300平方メートル。蓄電池の色であるシルバーを基調とした工場です。
世界的な建築家、妹島和世さんがデザインしました。
(Power X 生産統括部・人事総務部/古山雄一 シニアマネージャー)
「生産ラインの各機器の色まで妹島さんが指定したり、デザインの方にも関与してまして、他の工場では見ることができないような美しい生産設備が並ぶ予定です」
Power Xは、太陽光や風力でつくった電気をためる蓄電池の製造・販売や、世界初となる「電気運搬船」の開発を目指しています。
玉野市の工場の稼働は2024年春以降を予定していて、電気をためる「セル」と呼ばれる電池を組み合わせ、モジュールという蓄電池をつくります。
(Power X/池添通則 執行役)
「蓄電池という比較的新しい産業で我々が玉野の方に貢献できればというところと、こういう象徴的な建物を建てることで、周りの皆さん、地元の皆さんからも愛されるような工場になればいいかなと思っています」