香川県観音寺市の小学生が大学生らと協力して通学路の中で犯罪被害に遭うリスクが高いと思われる場所を示した「防犯マップ」を作りました。
マップ作りに取り組んだのは観音寺小学校の6年生です。
児童は香川大学の学生ボランティア団体のメンバーと通学路を巡り、怪しい人がいそうな場所や誘拐などの犯罪被害に遭うリスクが高いと思われる場所を探しました。
児童「草の裏とか暗くなったら……」「草の裏とか隠れてそう」
大学生「叫んでも気付いてもらえないっていうこともあるから壁やブロック塀だけの道は歩かないようにしてもらえたら」
また、地元の住民にインタビューして「危険な場所」の情報を集めました。
その後、グループごとに「防犯マップ」を作りました。
この取り組みは観音寺小学校で登下校の見守りなどに取り組む地域住民のボランティア団体が企画し、香川大学が協力したものです。
(観音寺小学校サポート隊/高岡令子さん)
「(地域の防犯ボランティアは)高齢化になって次世代が育たないで、やめていくところがあるというのは聞いている。(子どもたちが) 自分の身は自分で守る、そういう学習が必要ではないかと」
警察庁によりますと全国の防犯ボランティア団体の構成員は7割ほどが60歳以上で今後の「なり手不足」が懸念されているということです。(※2021年末時点)
(児童の発表)
「裁判所の近くに隠れるスペースがあったので、裁判所の近くでも犯罪は起こるのかなと思いました」
児童は暗くて人通りが少ない危険な場所を紹介したほか、「街灯をつける」「草を刈って見通しを良くする」など改善策も発表しました。
(児童は―)
「なるべく安全な場所を通り、人通りの多い場所を使って帰ったり、大人数で一緒に帰ろうって誘ったりしたいと思います」